関東ぶらりん旅

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氷川女体神社(埼玉県さいたま市) ~氷川レイラインと見沼の竜伝説をたどる旅 5/15~

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【プロローグ】
氷川三社と見沼の竜伝説について

【2021/04/03 ぶら旅コース】
<さいたま新都心駅> → 大宮氷川神社 → 氷川だんご → <バス> → 中山神社 → <バス> → <北浦和駅> → <電車> →  <東浦和駅> → <バス> → 氷川女体神社国昌寺見沼の龍 萬年寺見沼自然公園 → <バス> → <大宮駅>
【コースMAP:大宮氷川神社~見沼自然公園(※車表示の為、実際のルートと異なります。)】

【2021/04/10 ぶら旅コース】
<東川口駅> → 大門神社 → <東川口駅> → <電車> → <東浦和駅> → 厳嶋神社(下山口弁天) →  見沼通船堀・八丁堤喫茶 花あかり下山口新田稲荷社・大間木水神社鈴木家住宅 → <東浦和駅>
【コースMAP:大門神社~鈴木家住宅(※車表示の為、実際のルートと異なります。)】

【2021/07/12 追加旅】
常福寺・柴山伏越

 

氷川女体神社

 鳥居

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中山神社からバスと電車を乗り継ぎまくり、氷川女体神社へ。

氷川三社最後のお社です。

3社とも同じ市内ではありますが、公共交通機関で巡拝する場合、半日かかります。

氷川三社は配置こそ一直線ですが、交通の便が非常に悪いのが難点ですね。。

 

 

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正式には『氷川女神社』と書きますが、当ブログでは『体』で統一します。

 

 

 拝殿

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【御祭神】
奇稲田姫尊(くしいなだひめのみこと)
大己貴尊(おおなむちのみこと)
三穂津姫尊(みつほひめのみこと)

【御由緒】
当社は崇神天皇の御代に、出雲杵築の大社を勧請した古社で、武蔵国一宮として見沼のほとりに鎮座している。
主祭神奇稲田姫命で、大己貴命三穂津姫命を配祀している。
当社の御手洗瀬である見沼を囲み、大宮氷川神社(男体社)大宮中川の中山神社(簸王子社)とともに、三社深い関係にあり、「三室」を伝えてきた。
古代。女神を祀るところや、社殿が東方に向いているなど、その創立の古さと由緒を忍ばせている。
中世以来。式門の崇敬を集めており、これらにゆかりある宝物も多い。徳川家康からは社領50石を寄進され、また、徳川家綱によって現存する社殿も建てられた。
古来からの御船遊神事は、見沼干拓後、磐船祭として行われ、その遺跡が存在している。
まだ、暖地性植物の繁茂する社叢は天然記念物であり、ふるさとの森にも指定されている。
(出典:境内案内板)

氷川女体神社は「女体社」と呼ばれ、御祭神はスサノオの奥様。

子のオオナムチ夫妻と合祀されています。

 

 

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女神がお祀りされていることから、

特に女性の願いを叶えてくださると言われています。

社務所には、願いが叶うと噂の巫女人形。

巫女さんが神様と私たちを取り持ってくれる、といった感じでしょうか。

お願い事が叶ったらこの人形に着物を着せて、再び神社へ納めます。

 

個人的にはご家族での参拝もおすすめな気がしました。

氷川三社を巡っていると、家族の絆のようなものが強く感じられるんですね。

なので、良縁・家族円満・子孫繁栄・・・

氷川三社では、そんなお願いをされてもいいのではないかなと思います。

 

 

境内社・その他境内

 境内社

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本殿の裏手に境内社が並びます。

天神松尾合社・住吉明神社・今宮神社・神明社

 

 

 御神木

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社務所の横に立つ御神木。

タブノキというそうです。

いつもお邪魔させてもらっているブロガーさんの記事で知ったのですが、、、

木にできた大きな瘤にご注目。

 

 

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なんと、木の幹から熊が顔を出していました!

 

 

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この角度の方がより熊に見えるでしょうか?

 

 

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正面はこんな感じ、、、全然熊じゃない!!

どことなく、ラクダみたい・・・?

 

この熊はテレビでも紹介され、かなり有名な御神木とのことです。

こちらの神社には何度か訪れているのですが、まったく気づきませんでした。

社務所前のこんなに目立つところに立っているのに・・・。

 

 

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 「前からあったかな~(疑いの念)」と、過去の写真を漁ってみました。

すると、、、2014年参拝時の写真の中に見つけました(↑)。

この時から、ガッツリ熊の顔をしていましたね、、

私も気づいていないながら、いい角度で撮影していました。笑

 

 

 宝物

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氷川女体神社には上記以外にも多くの文化財を所有しています。

そのことから『武蔵野の正倉院』と呼ばれています。

 

 

見沼の竜伝説

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氷川女体神社を参拝したところで、氷川三社めぐりは終了です。

それと同時に、ここから『見沼の竜伝説めぐり』が始まります。

 

大昔、この地は「見沼」と呼ばれる巨大な沼でした。

その沼には竜が棲むと言われており、市内には多くの竜伝説が残っています。

江戸時代になると、見沼は徳川の命により干拓され新田へと姿を変えます。

棲む場所を失った竜は、千葉県の印旛沼に移住したと言われています。

 

さいたま龍神まつり会(さいたま市竜伝説)

見沼の竜伝説についてまとめられたサイトです↑

 

氷川女体神社以降にご紹介する竜伝説ゆかりの地については、

数ある伝説の中から目に見える形で残されている場所を巡っています。 

 

 

 見沼竜神

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見沼の竜伝説をめぐるには、まずこちらの神社をお参りすること必須です。

氷川女体神社の境内社のひとつ、見沼竜神社です。

見沼の竜伝説にちなんだ竜神様をお祀りするお社です。 

 

 

 磐船祭祭祀遺跡

氷川女体神社では、見沼の竜神様の祭祀も行っており、

かつてこの地が沼だった時代、「御船祭」という神事が行われていました。

見沼に4本の竹を立て、氷川女体神社から御神輿を乗せた船を渡御し、

見沼の主に御神酒を捧げるお祭だったそうです。

 

4本の竹を立てていた四方竹遺跡は現在の芝川第一調節池に位置し、

地図だとこのような距離感です。

4本の竹を立てていた場所が明確になったのは比較的最近のことのようで、

調節池造成工事の際に行った発掘調査で790本の竹と古銭が出土したことから、

この場所に断定したとのことです。

790本・・・単純計算で約200回分の数になります。

このことから、御船祭にかなりの歴史があることが伺えます。

 

 

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御船祭 → 磐船祭(江戸) → 祇園祭(昭和)→ 祇園磐船龍神祭(平成17年~)

見沼の干拓後も、名や形を変えつつ祭祀は継承されていきます。

氷川女体神社の正面には、四本竹跡地から移設された磐船祭祭祀遺跡が残ります。

 

 

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磐船祭では、見沼の一部であった池に島を築き、祭祀の場としました。

 

 

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遺跡までの道の途中には、弁天様がお祀りされています。

 

 

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細い道を進んで行くと、丸く開けた場所に出ました。

こちらが、磐船祭祭祀遺跡です。

 

 

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中央には4本の木。

ここが祭壇の役割となる場所かと思われます。

 

 

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2014年の参拝時には、4本の木に竹が立てられていました。

4本の竹がとても重要なのですね。

 

 


www.youtube.com

現在の祇園磐船竜神祭も、この遺跡で行われているようです。

町を竜が練り歩く、とても華やかなお祭り。

これは、是非参加したいです!!

 

* * *

 

手厚く祀られ、数々の伝説が残り、市のマスコットにもなっている見沼の竜神様。

しかし、今となってはこの土地にいないことになっています。

人の手によって千葉県に追いやられてしまっているのですね・・・。

それでも尚、竜神様を崇め続けるのはちょっと不思議。

見沼は無くなったにせよ、

現在も見沼たんぼとして水と深く拘りがあることに変わりありません。

 「水害除け → 豊作祈願 → 竜神様ごめんなさい!帰ってきて~!!!」

御船祭が時代と共に名と形を変えてきたのと同様、

人々の竜神様へ対する願いや思いも変化しているのかもしれません。

 

 

御朱印

 通常版

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最後に御朱印です。

御朱印は4パターン。

私は、見沼の竜めぐりということで、竜の絵が入ったものをちょうだいしました。

巫女人形の絵柄もありました。

 

 

 一宮巡り発祥の地

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氷川女体神社は、武蔵国一宮です。

こちらの御朱印は、一宮専用の御朱印帳にいただいたものです。

 

 

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今回初めて知ったのですが、、、

氷川女体神社は『一宮巡り発祥の地』だったんですね。

橘三喜という江戸前期の神道家がここから巡拝を始め、

23年かけて全国の一宮神社を参拝したそうです。

 

たまたま偶然。

私の一宮めぐりも、この神社から始まりました。

社務所で一宮神社専用の御朱印帳をお願いしたところ、、、

「本当にやるの!?全国だよ!?大変だよ~!!」と言われたことを覚えています。

・・・うん、本当に大変!

一宮めぐりを開始してから10年経つわけですが、まだ22社しか行けていません。

これでは一生かけても終わらなそうなので、

「コンプリートするぞ!」というよりは「死ぬまでに何社行けるかな?」

そんな気持ちで楽しんでいます。

 

 

 

 

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【氷川女体神社】
所在地:埼玉県さいたま市緑区宮本2-17-1
アクセス:JR「浦和駅」「東浦和駅」よりバス「朝日坂上」下車徒歩5分
御朱印:有
オリジナル御朱印帳:有
一の宮御朱印帳:有(要確認)
駐車場:無(近隣に公園有)
(※2021年4月3日付けの情報です。)