関東ぶらりん旅

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厳嶋神社(埼玉県さいたま市) ~氷川レイラインと見沼の竜伝説をたどる旅 11/15~

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【プロローグ】
氷川三社と見沼の竜伝説について

【2021/04/03 ぶら旅コース】
<さいたま新都心駅> → 大宮氷川神社 → 氷川だんご → <バス> → 中山神社 → <バス> → <北浦和駅> → <電車> →  <東浦和駅> → <バス> → 氷川女体神社国昌寺見沼の龍萬年寺見沼自然公園 → <バス> → <大宮駅>
【コースMAP:大宮氷川神社~見沼自然公園(※車表示の為、実際のルートと異なります。)】

【2021/04/10 ぶら旅コース】
<東川口駅> → 大門神社 → <東川口駅> → <電車> → <東浦和駅> → 厳嶋神社(下山口弁天) →  見沼通船堀・八丁堤喫茶 花あかり下山口新田稲荷社・大間木水神社鈴木家住宅 → <東浦和駅>
【コースMAP:大門神社~鈴木家住宅(※車表示の為、実際のルートと異なります。)】

【2021/07/12 追加旅】
常福寺・柴山伏越
 

見沼の竜伝説『美女と馬子』

【美女と馬子】
足を痛めた美女に出会った馬子が彼女を送ってやると、女はお礼に小さな箱を「決してあけないでください」と言いながら渡し去った。その後、馬子の家には幸運が相次いだ。
しかしある日、馬子は約束を破り小箱を開けてしまう。すると、中には一枚の鱗が入っていた。そしてそれ以降、今度は不幸ばかり起こるようになった。
家のものは「美女は竜の化身で、箱を開けたことに怒っての仕打ちに違いない」と考え、祠を作り弁天様を祀った。

これが最後の見沼の竜伝説となります。

これまでの伝説にはイタズラ竜が多く登場していましたが、

今回は美女に化けた竜のお話です。

このお話は『まんが日本昔ばなし』でも紹介されており、

要約サイトや動画でより詳細なストーリーを知ることができました。

以下は、まんが日本昔ばなしを大まかにまとめたものです。

「平吉という馬子が竜の化身に恋をする」という、

ちょっとしたラブストーリでもありました。

 

「平吉という馬子が市場からの帰り道、足を痛めた美しい娘と出会う。

その娘を馬に乗せてやると、見沼の辺りで馬を降り、礼を言って沼へ消えていった。

婚約者がありながら娘のことが忘れられない平吉。

娘と出会った辺りをうろついてみるが、娘は姿を現すことはなかった。

 

ある日、平吉は見沼の竹やぶから竹を取り、笛を作った。

その笛を見沼で吹いてみると、笛に合わせて琵琶の音が・・・

するとそこには、琵琶を持った娘が立っていた。

娘は平吉に玉手箱を渡すと、

「これはあの時のお礼です。

中には幸せが入っています。

絶対に箱はあけないでください。

幸せが逃げて行ってしまいますよ・・・」

そう告げると去ってしまった。

 

娘の言葉通り平吉は幸運ばかり続き、たちまち村一番の長者に。

しかし、平吉の心は満たされずにいた。

「幸せとは一体なんだろう・・・?」

箱をもらった2年後、平吉はついに箱を開けてしまう。

すると中から1匹の白蛇が這い出て行き、1枚の鱗だけが残った。

 

それからというもの、平吉はあっという間に元の馬子に戻ってしまった。

平吉に残されていたのは、いつまでも平吉を信じ待っていた婚約者。

その後、平吉は婚約者と結ばれ幸せに暮らした。

平吉は見沼にお社を建て、その玉手箱と鱗を祀ったという。」

 

まんが日本昔ばなしバージョンのあらすじは、

まんが日本昔ばなしデータベース

というサイトを参考にさせていただきました。

 

それにしても、なぜこの手の昔話は

「開けてはいけない」

「見てはいけない」

というルールが多いのでしょうか???

 

 

 

厳嶋神社(下山口弁天)

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東川口から東浦和へ移動。

駅から20分ほど歩き、平吉が玉手箱と鱗を祀ったという、厳嶋神社を訪ねました。

そこには、伝説に出てくる『鱗』をかたどった神具があるというのです。

その神社は、見沼代用水沿いに鎮座していました。

 

 

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それは住宅と並んで建っている、とても小さなお社でした。

 

 

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【御祭神】
弁才天(べんざいてん)

【御由緒】
見沼が干拓される前に創建。

白蛇といえば、弁天様。

水とかかわりの深い地ですから、

この辺りは弁天様をお祀りしている神社が多く存在します。

 

というか、、、「厳神社」という字なんですね。

この記事を書いている時に気づきました!!

ずっと「厳神社」と書いていたので、慌てて書き直しました。 

 

 

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伝説では、玉手箱と鱗を祀ったとあります。

その鱗をかたどった神具があるとのことで、

失礼を承知で格子の隙間から中を伺わせてもらいました。

玉手箱らしき物は見当たりませんでしたが、鱗のような形をした物を発見!!

金色に輝いた小さな団扇のような物が飾られていました。

(写真が撮れなかったので、絵に描いてみました↑↑)

確かに鱗と言われれば鱗に見えます。

とてもきれいな状態だったので、比較的最近の物のようにも見えました。

どなたかが伝説になぞらえて奉納しているのでしょうか?

竜が彫られた欄間に比べたらとても小さく些細な置物ですが、

このような形でいつまでも伝説を残していこうというのは、

粋で素敵なことに思えました。

 

 

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厳嶋神社から見える橋。

 

 

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この橋は、平吉が笛を吹いた橋だと言われているそうです。

住宅や道路が通っている場所も、昔は沼が広がっていたんですね。

平吉が笛を作った竹やぶもあったのでしょう。

 

一見スルーしがちな小さな神社も、

伝説を知ることでとても大きなロマンを感じられます。

 

  

 

 

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厳嶋神社(下山口弁天)】
所在地:埼玉県さいたま市緑区下山口新田78-3
アクセス:JR「東浦和駅」より徒歩20分
御朱印:無
駐車場:無
(※2021年4月10日付けの情報です。)