作徳稲荷大明神 → 赤羽八幡神社 → 桐ヶ丘中央商店街 → 大恩寺 → 亀ヶ池弁財天 → 静勝寺・稲付城跡 → 赤羽あんこ
コースMAP:赤羽駅~赤羽あんこ(赤羽駅)
大恩寺
■ 山門
桐ヶ丘中央商店街のちょっと先、大恩寺に来ました。
これまで、
- 屋上のお稲荷さん
- 新幹線が通る神社
- アートな商店街
と、なかなかクセのあるスポットが続きましたが、こちらも負けていません。
なんと『世界初』の観音様がいらっしゃるのです。
赤羽八幡が「新幹線」なら、大恩寺は「自動車」がキーワード。
赤羽は乗り物に関する神仏が多いですね。
■ 本堂
久遠の本師釈迦牟尼仏(くおんのほんししゃかむにぶつ)
【宗派】
日蓮宗
【御由緒】
大恩寺は、北区景観百選にも選ばれた、赤羽西に位置する日蓮宗の寺院です。
寺号は威徳山大恩寺で、自然石で作られた三十三観音、木彫水子観音や山門の仁王像など多くの仏像があることでも有名です。
寛永6年(1629年)に現在の文京区向丘に創建、その後関東大震災による被害のため、大正14年(1925年)5月、現在の場所に移りました。
(出典:大恩寺パンフレット)
まずは、御本尊様にご挨拶です。
本堂はこの建物の中にあるそうなのですが、
この日は工事中で直接お参りできないとのことでした。
なので、下から手を合わさせてもらいました。
関東大震災を機に北区へ移動されたとのことですが、
この地に移る前は、文京区の根津神社付近にあったのだそうです。
大恩寺の仏様たち
入口でお寺の方とお会いし、
「たくさんの仏様がいるんで、ゆっくり見て行ってください。」と、
パンフレットと境内の仏様について解説された冊子をいただきました。
その方のお話によると、大恩寺は仏像が多いことでも有名なのだそうです。
「宣伝もしておきました。笑」なんて、
ちゃっかり墓地の案内のチラシまで入っていたのには、
私も一緒になって笑ってしまいましたね。
せっかく案内してくださったので、
『世界初の観音様』の前に、まずは境内の仏様たちをご紹介したいと思います。
■ 御本尊
冊子より引用です。
大恩寺の御本尊は、一塔両尊四菩薩という形式になっています。
一塔とは、御題目で、両尊とはお釈迦様と多宝如来を言います。
また、四菩薩は、無辺行、上行、浄行、安立行の菩薩様です。
また、本堂の四隅を、持国天、毘沙門天、広目天王、増長天王がお守りしています。
■ 仁王像
大恩寺の門番、仁王像。
金剛力士とも呼びます。
冊子を読んで「金剛=ダイヤモンド」ということを初めて知りました!!!
『最も硬く優れ、壊れない。』
仁王様の力強さをダイヤモンドの強度で表現していたとは、、おもしろいです。
■ 三十三観音
墓地に続く道には、三十三観音が並びます。
冊子によると、
「法華経普門品に説かれる観音の三十三応現を集めたもの」
と書かれていました。
観音様は場合に応じて、33の姿に変化しお救いくださるそうです。
この観音様には、それぞれのお名前と得意分野があり、
病気平癒・厄除け・安産・煩悩祓い・・・
自分の望みに合った観音様にお願いごとをするといいそうです。
人を救う以外にも、仏法を守護する観音様(龍頭観音)や、
お釈迦様に悟りの内容を布教するよう命ぜられた観音様(徳王観音)も。
人を救ったり、仏教を守護したり、布教活動したり、、、
観音様は、何かとお忙しそうです。
岩をくり抜いたように彫られた三十三観音は、自然石で造られています
■ 弁財天
「下をくぐると弁天様がいますよ。」
お寺の方に案内され、天弁様をお参りに行きました。
トンネルの先には、池の上に立つ弁天様のお姿が。
背後の金色で書かれた経典にとてもマッチしていて、神々しい雰囲気です。
大恩寺の守護神なのだそうです。
弁天様の前には、十五童子が並びます。
十五童子は、弁天様の家来で、天部の脇侍の役目をするそうです。
表情がとても豊かですね。
「あっかんべ」をしている童子の姿も!!
池には鯉が泳いでいました。
黄金の鯉を発見!
■ 聖観音
この観音様も自然石でしょうか???
三十三観音の倍の高さがありました。
■ 水子観音
栄久殿。
水子堂です。
このお堂の中には、水子観音が安置されています。
日本最大の木彫水子観音と言われているそうです。
水子堂の前には、子を抱くお地蔵様。
お地蔵様の足にしがみ付いている子も。
■ その他
弁天様へ続くトンネル内には、仏様のお姿が刻まれたパネルが掛けられていました。
どのような仏様か解説が書かれたパネルもあります。
とにかく数があるので、それを見ているとなかなかトンネルを進めません。。
中でも私のお気に入りは『見返り阿弥陀如来』
誰かに呼ばれたのでしょうか???
思わず吹き出しをつけてセリフを入れたくなってしまいました。
(大変失礼ですが、大喜利に向いている絵だと思い・・・。)
私は初めて見たのですが、調べてみると普通にあるものなんですね。
* * *
墓地の中にも仏像があったのですが、お墓参りの方が大勢いらっしゃったので、
遠慮することにしました。
大恩寺墓所全体をお守りくださる『久遠の本師釈迦牟尼仏』の立像とのことです。
冊子の解説を読みながらひとつひとつ見仏したいところでしたが、、
それには半日は時間の余裕がほしいかもです。。。
世界初!人動車観音
いよいよ、世界初の観音様のご紹介です。
『人動車観音』
自動車に関係する観音様です。
観音様がお座りになられているのは、なんとタイヤ!
となると、後光はハンドルになるのでしょうか???
台座の下には、キーのシルエットが彫られていました。
『人動車観音』というお名前には、
「車は人間が操作している」という意味合いがあるそうです。
車の安全祈願はもちろんですが、
「車を機械として見るのではなく、人間の命と体の一部として認識しなさいよ!」
という事を教え悟してくださっているのだそうです。
・・・そうですね。
私も通勤で毎日車に乗るので、ここで今一度気を引き締めたいと思いました。
『世界初の観音様』とは、
大恩寺創造の『大恩寺オリジナル観音像』でした。
とてもユニークな観音様でしたね。
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