大安楽寺
■ 山門
こじんまりとしたお寺が建つこの土地は、
かつて「伝馬町牢屋敷」と呼ばれる囚人を収容する施設でした。
吉田松陰もここで処刑されており、現在も江戸伝馬町処刑場跡碑が残っています。
■ 本堂
十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)
【御由緒】
牢屋敷が市ヶ谷へ移された以降も、処刑場跡であることから人々はこの土地を嫌い寄り付かなかった。
後にこの寺の開祖となる山科俊海は、ある時、この地に青白い炎が広がる夢を見たことを機に、処刑場で亡くなった者たちを慰霊するため、大倉喜八郎、安田善次郎らの寄進を受け明治8年に創建された。
大安楽寺という名は、大倉・安田から取ったもの。
(大安楽寺ご住職のお話による)
御朱印をいただきに伺うと、
ご住職が境内を説明しながら案内してくださいました。
まずは、この本堂。
昭和4年に再建されたものだそうです。
以前のものは関東大震災で焼失。
災害に強いお堂を建てようと、鉄筋を入れたとおっしゃっていました。
■ 江戸八臂弁財天
本堂の横には、弁財天が祀られています。
こちらの弁天様は8本の手を持つ八臂(はっぴ)弁財天。
江ノ島の三弁財天のひとつで、廃仏されそになったところを持ち出したそうです。
「八臂弁財天は珍しいよ」とご住職。
確かに、弁天様というと琵琶を持ったお姿を想像しますね。
この弁天像を調べたところ首が動くことに気づき、
中を覗くと小さなお経が10巻ほど出てきたそうです。
足元には、弁天様のお使い「へび」の化石。
どちらかの社長が奉納したもの。
■ 延命地蔵尊&宝安稲荷
弁天様の並びには、延命地蔵尊と宝安稲荷。
稲荷社は、弁天様とお地蔵様に挟まれ、少し窮屈そうでした。
* * *
このように、ご住職とお話しながら参拝させていただきました。
私の知識不足で理解不能なお話も多々ありましたが、、、
親切に対応してくださり楽しい時間を過ごすことができました。
最後に。
何についてかは忘れてしまいましたが、
イギリスのBBCから取材を受けたそうです。
その後、ロンドンの偉い人が来たとおっしゃっていましたが・・・
一体何の取材だったのでしょう?
まったく覚えていません、、、ごめんなさい。
御朱印
御朱印は本堂横の宿坊でいただけます。
本堂は鉄筋を入れているとのお話でしたが、宿坊はいまだ木造のようです。
境内のどのお堂よりも歴史を感じるたたずまいでした。
御朱印と一緒に観音様が描かれたお札をいただきました。
「御朱印の上に貼っておきなさい」と言われたので、
その通りに貼ってみましたが、この貼り方が正解かはわかりません。
こちらへは、平成27年11月22日に伺っています。
多分、前の日付(平成24年)を見たのでしょうね。
「何年かかってもいいから、ひとつひとつ勉強しながら回りなさい。」
と言われました。
霊場めぐりは早めに結願した方がいいと聞いたことがあったので、
いつか怒られるのではないかとビクビクしていたのですが、
ご住職のお言葉に一安心。
言われた通り、1軒1軒じっくりと回りたいと思います。
と言っても、5ヵ所目で5年かかっているとは遅すぎですけどね。。
* * *
当時、すでにご高齢だったご住職。
現在もお元気でいらっしゃるでしょうか。
ブログを書きながらいろいろ思い出し、会いたくなってしまいました。
近々、また訪れてみたいですね。
その際に、BBCの取材の件を聞いてみようと思います。
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