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回向院(東京都墨田区) ~江戸三十三観音を振り返る 3/5~

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【江戸三十三観音
第1番札所:浅草寺
第2番札所:清水寺
第3番札所:大観音寺
第4番札所:回向院
第5番札所:大安楽寺
第6番札所:清水観音堂
(2019年10月18日現在の参拝進捗)

相撲の町、両国

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相撲の町、両国。

両国駅には大相撲優勝額や力士の手形などが飾られ、

その周辺には両国国技館、さらに多くのちゃんこ屋が並びます。

 

最近はプロレスの聖地にもなりつつあり、

国技館では各団体でビッグマッチが開催されています。

私もプロレスが好きなので、よく訪れている場所です。

 

 

回向院

山門

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江戸三十三観音第4番札所は、国技館から程近い回向院。

相撲に大きく関わるお寺です。

 

 

 力塚

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江戸時代、

回向院では公共社会事業の資金集めを目的とした勧進相撲が行われていました。

やがて春秋2回の興行の定場所となり、

明治時代には境内に常設館となる旧両国国技館が建立されます。

 

参道沿いには、相撲協会により建立された『力塚』があります。

歴代相撲年寄の慰霊のために立てられましたが、

現在は新弟子たちが力を授かるようにと祈願する碑ともなっているそうです。

 

お相撲さんを連想させる、大きくて力強い石碑です。

 

 

 本堂

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【御本尊】
阿弥陀如来(あみだにょらい)

【御由緒】
 回向院は、今からおよそ360年前の明暦3年(1657年)に開かれた、法然上人を宗祖とする浄土宗の寺院です。
 この年、江戸には「振袖事件」の名で知られる大火があり、市街の6割以上が焼土と化し、10万人以上の尊い人命が奪われました。回向院の開創はその直後のことです。
 明暦の大火で亡くなられた人びとは、身もとや身よりのわからない人がその大半を占めました。江戸幕府は、このような無縁の方々の亡骸を手あつく葬るようにと、隅田川の東岸、当院の現在地に土地をあたえ、「万人塚」という墳墓をもうけました。そして、徳川家の菩提寺増上寺の23世・遵誉上人に命じて、無縁仏の冥福に祈りをささげる大法要をとり行わせました。このとき、お念仏を行じる御堂が建てられたのが、回向院の歴史の始まりです。
(出典:パンフレット)

この建物の扉の奥の部屋に、御本尊様がいらっしゃいます。

その部屋は薄暗く、お香の香りが漂います。

祭壇の中央には、大きくどっしりとした阿弥陀如来坐像。

その背後には、千体地蔵尊がズラリと並んでいました。

薄暗い中に浮かび上がって見える御本尊様と千体地蔵尊はなんとも幻想的。

いつまででも見ていたい、心が安らぐ場所でした。

(写真は公式サイトにてご覧ください)

 

 

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回向院の正式名称は『諸宗山 無縁寺 回向院』といいます。

その名には「宗派にとらわれずに無縁供養をおこなう寺」という意味が

こめられているそうです。

 

境内には回向院開創のきっかけとなった明暦の大火をはじめ、

安政地震関東大震災、海難事故、刑囚牢病死者、、、

天災などで亡くなられた無縁の方々の供養塔が並びます。

 

 

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海難供養碑は、船の形をしていました。

 

 

 馬頭観音と動物供養塔

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江戸三十三観音の観音様は、この白い塔にいらっしゃいます。

 

 

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中央に立っていらっしゃるのが、馬頭観音像。

馬頭観音は動物の守護仏です。

塔の中はペットの墓地になっていました。

 

 

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回向院では動物の供養も行われていて、

犬猫供養塔・小鳥供養塔・オットセイ供養塔など、

さまざまな動物の供養塔もあります。

 

 

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猫の恩返し
 猫をたいへんかわいがっていた魚屋が、病気で商売ができなくなり、生活が困窮してしまいます。すると猫が、どこからともなく二両のお金をくわえてき、魚屋を助けます。
 ある日、猫は姿を消し戻ってきません。ある商家で、二両くわえて逃げようとしたところを見つかり、奉公人に殴り殺されたのです。
 それを知った魚屋は、商家の主人に事情を話したところ、主人も猫の恩に感銘を受け、魚屋とともにその遺体を回向院に葬りました。
(出典:境内案内板)

 

 

 塩地蔵

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願いが成就したら、塩を供える塩地蔵。

お地蔵様の前には、塩の袋が置かれていました。

 

 

 鼠小僧の墓

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「大名屋敷から千両箱を盗み、町民に小判を分け与えた」

というお話で有名な鼠小僧のお墓。

 

墓石を削りお守りにすると、勝負運・金運がUPすることでも有名です。

この風習は江戸時代からあったもので、長年捕まらなかった運にあやかろうと、

墓石を削る人が後を絶たなかったそうです。

現在は、墓石の前に置かれたお前立ちを削ります。

 

庶民のヒーロー的存在の鼠小僧ですが・・・

実際に盗んだお金はお酒や遊びで消えてしまったそうです。。。

 

 

 鳴き龍

御本尊様をお参りし本堂を出ようとした時、若い僧侶の方に話しかけられました。

「ここに鳴き龍があるのをご存知ですか?」

こちらへはプロレス観戦のたびに参拝させていただいているのですが、

鳴き龍があるなど初耳でした。

 

その場所は、御本尊様のお部屋のすぐ手前。

見上げると、天井に大きな龍が描かれていました。

床には蓮の花の印。

そこで手を叩くと、龍が鳴きます。

 

私「今までまったく気づきませんでした!!!」

僧「案内を出していないので、気づかず帰ってしまう方多いんですよ。」

・・・どうして、案内を出さないのでしょうか?

知らずに帰ってしまうなんて、もったいない気がします。

日光東照宮に比べると小さいですけどね。」

とおっしゃっていましたが、大きさなど関係ない。

立派な鳴き声が館内に響き渡っていました。

 

こちらを参拝の際は、鳴き龍も忘れずに!!!

(2回言いますが)御本尊様のお部屋のすぐ手前です!!! 

 

 

御朱印

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江戸三十三観音御朱印

初参拝は平成27年10月20日でした。

 

 

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こちらは、通常の御朱印です。

 

 

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数年ぶりに御朱印をいただいたところ、デザインが一新されていました。

こちらは、10月~3月バージョン。

4月~9月は、水玉(?)模様の色違いです。

 

 

↑ ↑ ↑ 江戸三十三観音専用の御朱印帳はないのですが、

三十三ヶ所用の御朱印帳がありました!!

これは、便利ですね。

もっと早く欲しかった・・・。

 

 

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【諸宗山 無縁寺 回向院】
所在地:東京都墨田区両国2-8-10
アクセス:JR「両国駅」より徒歩3分
御朱印:有
御朱印帳:有
駐車場:有
公式サイト:http://ekoin.or.jp/
(※2019年2月19日付けの情報です。)