根津神社
この旅最後の目的地は、夏目漱石や森鴎外もよく訪れたという根津神社。
彼らの小説にも登場するこの神社は、東京十社のひとつに数えられています。
■ 楼門
鳥居をくぐりしばらく歩くと見えてくるのが、朱色がまぶしい大きな楼門。
随身像の右側の方は、水戸黄門でおなじみの水戸光圀がモデルになっていると
いわれています。
黄門様はシュッとしたしょうゆ顔だったんでしょうか?
ちなみに、左の方はこってりソース顔でした。
■ 唐門&透塀
唐門を通り、社殿へ向います。
■ 拝殿
須佐之男命(すさのおのみこと)
大山咋命(おおやまくいのみこと)
誉田別命(ほんだわけのみこと)
【相殿】
大国主命(おおくにぬしのみこと)
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
【御由緒】
今から1900年余の昔、日本武尊が千駄木の地に創祀したと伝えられる古社で、文明年間には太田道灌が社殿を奉建している。江戸時代5代将軍徳川綱吉は世継が定まった際に現在の社殿を奉建、千駄木の旧社地より御遷座した。
出典:公式サイト
5代将軍綱吉によって行われた大造営。
権現造りの社殿(本殿・幣殿・拝殿)、先ほど通った楼門・唐門・透塀、
写真はありませんが西門。
その全てが現存しており、国の重要文化財に指定されています。
社殿には『卍』の紋が入っています。
なんだかお寺みたいですね。
根津神社はかつて『根津権現』と呼ばれており、祭神のスサノオも神仏習合の様式で
祀られていたとのこと。
神仏分離で現在の呼び名となったそうです。
さて、お参りも済んだところで、境内を探索。
大きな神社なので、見所もたくさんありそうです。
■ つつじ苑
ツツジの名所でも有名なこの神社。
つい先日(5/6)まで『文京つつじまつり』が開催されていました。
池の奥に見えるポコポコした木、すべてツツジです。
約100種3000株もあるのだそうです。
これだけ咲いたらどれだけキレイなことか。
あと2週間早く来ていれば・・・悔やまれますね。
しかし、つつじまつりが終わっても、ツツジの時期はまだ続きます。
「咲き残った花が見られるのでは?」
なんて思っていたのですが、、、花殻ひとつ残っておらず。
まつり終了後に摘んだのでしょう、徹底的に管理がされているようです。
少し残念でしたが、緑のツツジもキレイでした。
■ 乙女稲荷神社・千本鳥居
こちらも見所のひとつ、『乙女稲荷神社の千本鳥居』
千本鳥居は、本殿裏あたりからつつじ苑へと繋がっています。
「北から南へ抜けると邪気が払われる」
と聞いたので、私も北から入ってみることにしました。
社殿の裏、駒込稲荷神社の隣にある鳥居が、北の入口になります。
千本鳥居って、異世界へ繋がる入口みたいですよね。
歩いていると、ふらふらとした感覚に襲われます。
ちょうど半分まで来たところにあるのが、乙女稲荷神社。
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
『乙女』とかわいらしい社名がついたお稲荷様。
2体の狛狐に挟まれた格子の先は、岩窟になっているようです。
その穴に命を育む女性の象徴としてお稲荷様を祀ったことから『乙女』という名が
ついたそうです。
商売繁盛・五穀豊穣のご利益があるお稲荷様。
こちらのお稲荷様では、女性特有の願いなんかもを叶えてくれるかもしれませんね。
■ 徳川家宣胞衣塚
乙女稲荷神社からつつじ苑へ抜ける途中に、いくつもの石が置かれた場所があります。
『胞衣(えな)塚』と言う昔の風習で、
新生児が生まれると胎児を包んでいた膜や胎盤を敷地内に埋めるそうです。
この塚は、6代将軍家宣のもの。
また、社務所の庭には『家宣の産湯の井戸』と伝えられるものがあるそうですが、
そちらは非公開となっています。
■ 駒込稲荷神社
千本鳥居の北側入口まで戻り、駒込稲荷神社へ。
【御祭神】
伊弉諾命(いざなぎのみこと)
伊弉冊命(いざなみのみこと)
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
級長津彦命(しなつひこのみこと)
級長戸辺命(しなとべのみこと)
他の社殿に比べると、少々華やかさには欠けますが、、、
イザナギ・イザナミの夫婦神を祀ることから、縁結びのご利益がそうです。
いつもピシッと座っている印象の狛狐。
『狛狐ファミリーの休日』と題したくなるような、
なにやらのんびりとしたご様子です。
ま、たまにはこんな日もいいですよね。
■ 文豪の石&森鴎外碑銘水
一通り境内を見て回り、ちょっと休憩。
この石のベンチでひと休みはいかがでしょうか。
この石は『文豪の石』と呼ばれ、夏目漱石や森鴎外がよく腰掛けていたそうです。
ここに座って、作品のアイデアを練っていたのかもしれません。
「ブログ開設に向けて、何かインスピレーションが沸くかもしれない!」
そう思い、私も座らせてもらいました・・・少し体力が回復しました。笑
そして、喉が渇いたら水飲み場へ。
日露戦争戦利砲弾を飾るための台座だったそうです。
神社などでたまに大きな砲弾を見かけますね。
まさか水飲み場として利用されるとは、鴎外でも思いつかなかったのでは??
御朱印
社名は印判です。
この時は気づかなかったのですが(確か案内もなかったはず・・・)、
ご希望の方は御朱印をいただく際に、聞いてみるといいかもしれません。
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