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七福神めぐり
七福神めぐりとは、
7柱の福の神を祀る寺社をめぐり参拝することです。
江戸時代からの風習で、
年の初めに1年の家内安全・息災延命等を願って巡拝するようになったと言います。
基本的に、七福神めぐりは1月7日までに巡るものとされているそうです。
全国各地にある七福神めぐり。
お正月からの期間限定で、御本像のご開帳や専用御朱印、授与品などがいただけます。
(期間等はその地域によります)
浅草名所七福神めぐり
(出典:公式サイト)
『浅草名所(などころ)七福神めぐり』に行ってきました。
長年寺社めぐりをしていますが、七福神めぐりは初めての試みです。
先にも書いたように、七福神めぐりは期間限定がほとんどなのですが、
浅草は年間を通して御朱印や授与品がいただけるので、
いつでも気軽に巡ることができます。
マップを見てみると、七福神なのに何故か9ヵ所・・・?
「九は数の究み、一は変じて七、七は変じて九となす。
九は鳩であり、あつまる意味をもち、又、天地の至数、易では陽を表す」
という故事に由来しているそうです。
参拝の順序に決まりはないとのことですが、
私はマップに書かれた順で巡りました。
全行程約7km、2時間半のコース。
先に言っておくと、私は参拝時間も含め5時間もかかりました!!
5時間歩き通し・・・軽い修行です。
浅草寺
『大黒天』が祀られています。
古代インドにおけるマハーカーラー神のことで、悪魔退散の強力な守護神であります。それが、仏教の日本への伝播とともに一方では間を払う軍神、また他方では食料を司る台所の神として崇められるようになりました。
このように、古くは福神と軍神の二面性を有していたのですが、室町時代になって「大黒(だいこく)」と「大国(だいこく)」の音読みが同じことから次第に日本の伝統神に数えられる大国主命(おおくにぬしのみこと)になぞられるようになったのです。
そして信仰が大衆化されるにしたがって、旧来の台所の守護神に大国主命の神徳が加わって、糧食、財宝の神として広くまつられ、いつしか軍神の性格は弱まり、福徳の神として今日にいたっているのです。
(出典:浅草名所七福神 公式サイト)
■ 雷門
9時半ごろ、浅草に到着。
浅草のシンボル『雷門』から、七福神めぐりスタートです。
左右には、風神・雷神像。
それに由来して、雷門の正式名称は『風雷神門』と言います。
雷門と書かれた提灯の裏側には、風雷神門と書かれています。
もともとの雷門は、慶応元年(1865年)に火事で焼失。
昭和35年(1960年)、現パナソニックの創業者、松下幸之助氏の寄進によって、
95年ぶりに再建されたそうです。
提灯の真下にもご注目。
龍の彫り物がほどこされています。
■ 仲見世
本堂に続く、仲見世通り。
まだシャッターが閉まっているお店も多く、お客さんも少なめでした。
普段は人でごった返していますからね。
この機会に、開店していたおみやげ屋さんを、ゆっくり見て歩きました。
なんだろう・・・最新の物がまったくない、昔ながらのおみやげ。
どこかで時が止まっている雰囲気がとても好きです。
■ 宝蔵門
仲見世通りを過ぎると、『宝蔵門』が見えてきます。
左右には、仁王像。
かつては「仁王門」と呼ばれていましたが、
経蔵を兼ねて経典や寺宝を収蔵することから「宝蔵門」と改称されたそうです。
門の裏側には、大きなわらじが。
これには仁王様の力を表しており、
「このような大きなわらじを履く者がこの寺を守っているのか!!!」
と、このわらじを見た魔物が逃げていくのだそうです。
■ お水舎
お参りの前に、身を清めます。
手水鉢の中央には、仏法の守護する『龍神像』が立っておられます。
■ 本堂
聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
【御由緒】
時は飛鳥時代、推古天皇36年(628年)3月18日の早朝、檜前浜成・竹成(ひのくまのはまなり・たけなり)の兄弟が江戸浦(隅田川)に漁撈(ぎょろう)中、はからずも一躰の観音さまのご尊像を感得(かんとく)した。郷司(ごうじ)土師中知(はじのなかとも:名前には諸説あり)はこれを拝し、聖観世音菩薩さまであることを知り深く帰依(きえ)し、その後出家し、自宅を改めて寺となし、礼拝(らいはい)供養に生涯を捧げた。
大化元年(645年)、勝海上人(しょうかいしょうにん)がこの地においでになり、観音堂を建立し、夢告によりご本尊をご秘仏と定められ、以来今日までこの伝法(でんぽう)の掟は厳守されている。
(出典:浅草寺 公式サイト)
坂東三十三観音霊場第13番札所、江戸三十三観音霊場第1番札所となっています。
御本尊は秘仏のため、実際に目にすることはできません。
秘仏と言っても日を決めてご開帳されることがありますが、
こちらのご本尊は「絶対秘仏」
ご住職でさえ見ることが許されないそうです。
言い伝えでは、御本尊の大きさは「一寸八分(約5cm)」と言われているそうです。
■ 五重塔
お参りを済ませ、境内を回ります。
雷門に続くシンボル的存在の『五重塔』
現在の塔は、昭和48年(1973年)に再建されたもの。
天慶5年(942年)に建立されて以来、幾度も震災や空襲に見舞われ、
修復・再建を繰り返してきたそうです。
明治時代に国宝に指定されますが、東京大空襲にて炎上。
その当時の塔が建っていた場所には『旧五重塔跡』の石碑があります。
現在の反対側に位置していたようです。
周りには屋台もあって、賑やかです。
■ 境内社
かなり広い境内には、神仏問わず、たくさんのお堂やお社が点在しています。
(紹介しきれないのでダイジェスト)
浅草寺はこれまで何度か訪れたことがあったのですが、
「初めて見た!」といった場所が結構ありました。
■ 鐘楼と狛犬
鐘(寺)と狛犬(神社)という組み合わせも。
■ 迷子しるべ石
昔、迷子が出た時に、用件を記した貼紙で情報交換をしたという『迷子しるべ石』
現代の、尋ね人掲示板のようなものでしょうか?
■ 鳩ぽっぽの石碑
瀧廉太郎作曲『鳩ポッポの歌碑』
お馴染みの童謡「ぽっぽっぽ~はとぽっぽ~♪」とは歌詞が違い、
石碑の譜面も実際にピアノで弾いてみたのですが、
私が知っているハトの歌とは全くの別物でした。
■ 平和の時計
五重塔の前にある『平和の時計』は、五重塔を上回る九重塔のデザイン。
ここで気がついたのですが、時計が11時を過ぎています。
9時半に浅草寺に着いてから、1時間半も経過していました!!
この後、8ヵ所も巡らなきゃいけないのに・・・。
■ 影向堂
最後に『影向堂』で御朱印をいただきました。
こちらには、十二支の守護神が祀られています。
私は午年なので、勢至菩薩。
浅草名所七福神の『大黒天』も、こちらに祀られています。
写真撮影はNGですが、お姿を拝見することはできました。
全身真っ黒なお姿をしていました。
御朱印
色紙300円、御朱印300円です。
御朱印帳に書いていただく場合、
七福神めぐりの9ヵ所ほとんど(全部かな?)で、御朱印代が500円でした。
色紙の場合は300円と統一されています。
各社寺に祀られる七福神の絵が描かれた絵馬を集める『福笹』
などもあります。
(詳しくは、浅草名所七福神 公式サイトにて)
これから、この色紙が御朱印で埋まっていくワケです。
完成が楽しみですね。
通常の御朱印はこちらです。
ご本尊のお名前が入っています。
これは江戸三十三観音の印ですが、特に指定がなければ坂東三十三観音の印かと
思われます。
平成22年ものなので、デザインが変わっている可能性があります。
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