高虫氷川神社
■ 鳥居
妙楽寺から徒歩10分程度の場所に鎮座する、高虫氷川神社にも立ち寄りました。
妙楽寺の道沿いにあるのですが、周りが林なので見つけにくい場所かもしれません。
この日はたまたま木を伐採している方たちがいましたが、普段は無人の神社です。
ひっそりとした神社ですが、ここではとても素晴らしい彫刻を見ることができます。
■ 拝殿
建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)
奇稲田姫命(くしなだひめのみこと)
【御由緒】
当社は、17世紀の終わり頃、武蔵国一之宮氷川社を勧請したといわれている。享保4年(1719年)に今の境内地が確定したといわれている。昭和19年(1944年)に名称を氷川社から氷川神社へと改称した。
本殿は、元文3年(1738年)に建築され、その後、慶応元年(1865年)に解体修理された。
氷川神社は武運長久の神として知られ、建速須佐之男命・大己貴命・奇稲田命を合祀する。
江戸時代後期の神社建築の様式が良好に残されている本殿は流造りで、その規模は、幅2.7メートル、奥行き0.9メートルを測る。
この流造りというのは、正面の屋根だけを長く伸ばす建て方で、全国の神社に多く見られるスタイルである。
さらに、本殿の周囲に施された彫刻も優れた作風を示しており、一部に彩色も残っている。彫刻は階段にも施されている。
(出典:境内案内板)
案内板にもあるように『素晴らしい彫刻』とは本殿に施されており、
市の文化財に指定されています。
■ 本殿
お参りを済ませ、奥の本殿へ。
ちょっと覗いただけで、彫刻の数々が目に入りました。
屋根には龍。
階段の下には翼のようなヒレを持つ魚。
あっ!12月だというのに、セミの抜け殻がありますね。
壁をぐるりと一周。
縁の下にも立体感のある彫刻が施されていました。
この彫刻の作者はわかりませんが、中国の二十四孝を描いているそうです。
案内板に「一部に彩色も残っている」とあるので、
日光東照宮や妻沼聖天山(↓)のような色鮮やかな彫刻だったのかもしれません。
■ 境内社
天朝神社・・・はて?
初めて聞く名前です。
そして、お社に飾られた紙の花飾り。
拝殿にもありましたね。
これも、あまり見たことがないのですが、、、この辺りの祀り方なのでしょうか?
少し独特な空気を感じる神社でした。
旅の終わりに・・・
映画『あの日のオルガン』の舞台となったお寺を訪ねました。
日本初の疎開保育園。
地元でありながら、この映画を観るまでその歴史を知りませんでした。
蓮田市でもそう騒ぐようになったのは、映画公開後だと思います。
こうして、小説や映画などの題材に取り上げてもらうことで、
隠れていた歴史が表に出てくることも多々あるものですね。
今回のぶら旅のきっかけにもなって、映画好きでよかった!!
ちなみに、映画の舞台は蓮田市ですが、ロケ地は京都だそうです。
蓮田市は山がないので、山が連なる背景だけは違和感が半端なかったです、、笑
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