気象記念日
6月1日は『気象記念日』でした。
1875年(明治8)の同日、東京に日本初の気象台(東京気象台)が設置され、
気象と地震の観測が開始されたそうです。
日本初の天気予報は
「全国一般風ノ向キハ定リナシ天気ハ変リ易シ但シ雨天勝チ」
全国的に風の向きは定まっていない。天気は変わり易い。雨が降りがちである。
・・・なんとも曖昧ですね。
天気予報の始まりが明治時代とは、意外と最近だと思いませんか?
それまでの間、人々はどのように天気と付き合ってきたのでしょう?
「ツバメが低く飛ぶと雨が降る。」「猫が顔を洗うと雨が降る。」
昔、おばあちゃんがこんなことを言っていたのを思い出しました。
そんなワケで今回のぶら旅は、
気象記念日にちなみ、お天気にまつわる場所を巡ってきました。
日本唯一の神社
私はこの日、東京都杉並区高円寺を訪れました。
ここには、日本で唯一『お天気の神様』を祀る、珍しい神社があるのです。
高円寺氷川神社
■ 鳥居
黒い鳥居がかっこいい!
気象神社はこの境内にあります。
到着時間が早すぎて、行事を拝見することはできませんでしたが、、
屋台も出ていて(この時は準備中だったけど)、楽しそうな雰囲気でした。
■ 拝殿
素戔嗚尊(すさのおのみこと)
【御由緒】
その昔、源頼朝による奥洲征伐時に、武蔵国杉並の地に至り給り際、隋兵の中に高円寺村にとどまり、終に農民となる者あり。
一説によれば、村田兵部稟云々ともわれ(因みに村田姓は高円寺の旧家なり)、その時、武蔵国大宮高鼻の本社よりの御神意の使者が同氏に伝え、この高円寺村の位置高く採松杉繁多し遠く木田を望みて風致絶佳とされる当地に社殿を建立したのが起源といわれている。従って農業の神とされている。
出典:公式サイト
まずは、氷川神社をお参り。
気象神社
■ 参道
神社の主にごあいさつをした後、いよいよ気象神社を参拝します。
■ 社殿
八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)
【御由緒】
1944年(昭和19)4月、大日本帝国陸軍の陸軍気象部の構内に造営され、気象観測員が気象予報の的中を祈願したといわれております。
戦後の神道指令で撤去されるはずでしたが、調査漏れがあって残存しました。
そこで高円寺氷川神社に遷座されることになりました。
出典:公式サイト
八意思兼命は『天岩戸』のお話で、岩戸を開ける方法を考えた神様で、
「晴・曇・雨・雪・風・霜・霧」8つ気象現象を制御すると言われているそうです。
小さなお社ですが、気象関係者や気象予報士を目指す方など、
多くの参拝客が訪れるそうです。
■ 絵馬
気象神社の絵馬は下駄。
「あーした天気になーれ!!」と、下駄を飛ばして天気を占うアレです。
私も子供のころよくやりました。
さすがに下駄ではなかったけれど・・・笑
「脱!雨女!!」
「遠足の日が晴れますように」
などなど、とっても平和で微笑ましいお願いごとが並んでいました。
御朱印
■ 氷川神社
気象神社のゆるきゃらでしょうか?
てるてる坊主の姿をした『ろっくん』
境内のどこかにいるので、探してみてください。
■ 気象神社
例大祭だったので『気象祭』の印が押してあります。
そして、厳つい顔した『曇り』印も。
こちらの御朱印は、参拝した日の天気を入れてくれます。
この日の天気は曇り空。
「今日は曇りですね~」
と、曇り印が入った御朱印をくださいました。
気象神社ならではで、おもしろいですね。
両社の御朱印を並べてみると、ひとつの絵のようになりました。
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所在地:東京都杉並区高円寺南4-44-19
アクセス:JR「高円寺駅」より徒歩2分
開門時間:早朝~17:30(4月~9月)、早朝~17:00(10月~3月)
御朱印:有(初穂料500円)
オリジナル御朱印帳:有
駐車場:有
公式サイト:https://koenji-hikawa.com/
(※2019年6月1日現在の情報です。)