文豪のお宅拝見
北野神社で文章上達祈願をした後は、文豪ゆかりの神社『根津神社』へ。
その道中、かつて文豪たちが暮らしていたという『旧居跡』に立ち寄りました。
文京区にはとにかくたくさんの作家や学者たちが暮らしていたそうで、
その分「○○旧居跡」という場所も行ききれないくらい点在しています。
(文京区ゆかりの文豪はこちら)
しかしですね、、、私、本を読まないのですよ。
なので、殆どの方を存じ上げないのですよ。
そういった事情がありまして、、、
今回は非読書家でも知っているビッグネームをチョイスしています。
金田一京助・春彦 旧居跡
牛天神 北野神社から徒歩20分、文京区本郷という地区に来ました。
1件目のお宅は『金田一京助・春彦 旧居跡』
車の往来がはげしい春日通りをひとつ曲がると、そこは一気に閑静な住宅街に。
その先の坂の途中に、それはありました。
案内板には、彼らの功績などが綴られています。
案内板の上には、かなり古そうな一軒家。
このお宅に住んでいたのでしょうか???
現在もどなたかが生活されているようです。
この辺りは昔からの住民が多いのか、味のある家が多く見られます。
細い路地を覗くと、この古民家と似たような家が数件ありました。
このレトロな感じに、ここが東京であることを忘れてしまいそうですね。
ここで私、あることに気づきました。
私、ここに来るまで『金田一耕助』の家だと勘違いしていました。
『犬神家の一族』の探偵さん。
架空の人物じゃん・・・バカですね。
しかし、後々調べてわかったのですが『金田一耕助』という名前は、
壮大な勘違いかと思いきや、かするという奇跡。
そしてさらに、クイズ番組などでよくお見かけする金田一秀穂さん。
京介のお孫さんにあたるそうです。
知らなかった・・・。
勘違いはありましたが、結果いいお勉強になりました。
樋口一葉 旧居跡
2件目は、現在の五千円札の顔『樋口一葉 旧居跡』
金田一邸から5分ほど歩いた場所にあります。
これまたいい雰囲気の道ですね。
この通りはなんだか不思議で。
肉眼で見ている景色が、まるでフィルム写真のように淡く映るのです。
とってもキレイ。
歩いていると、煮物の甘いにおいが漂ってきました。
「あ!このにおい、おばあちゃんが作る煮物と同じだ!」
初めて来た場所なのに、懐かしい気持ちで胸がいっぱいになりました。
ここが東京か否かより、時代もろともタイムスリップしたような感覚です。
さて、本題の樋口邸です。
さきほどのノスタルジック通りから、細い横道を入ったところにあります。
そこには案内など一切見当たらず、井戸があるのみ。
ネットの情報によると、この井戸を一葉が使っていたとのことです。
井戸を囲んで井戸端会議でもしていたんでしょうか?
案内がなかったので詳しいことはわかりませんが、
きっとこの辺りに一葉が暮らしていた家があったのだと思います。
旧伊勢屋質店
樋口邸の近くには、一葉が生活費を工面するために通ったという、
『旧伊勢屋質店』もあります。
当時の一葉に、自分がお札の顔になるなんて、予想できたかしら?
現在も建物や倉が現存しており、土日限定で一般公開されています。
この日はちょうど土曜日でしたが、時間が合わず見学はできませんでした。
残念・・・。
所在地:東京都文京区本郷5-9-4
公開期間:土日、11月23日(一葉忌)
公開時間:12:00~16:00(最終入場15:00)
入場料:無料
宮沢賢治 旧居跡
こどもの頃に読んだ童話で一番印象的だった『注文の多い料理店』
最後のオチにおっかなびっくりした私は、純粋なこどもでした。
その作者『宮沢賢治 旧居跡』
樋口邸から5分程度の距離です。
案内板には、右手建物の2F中央付近に間借りしていたと書かれていました。
このグレーのマンションのことかと思われます。
当時はこんな立派な建物ではなかったでしょうけどね。
幼少の私を怖がらせた『注文の多い料理店』もここで生まれたそうです。
夏目漱石 旧居跡
金田一邸~宮沢邸があった本郷から、30分は歩いたかと思います。
参拝予定の根津神社を通りすぎ、最後の文豪宅『夏目漱石 旧居跡』へ。
近くには大きな病院があり、人や車の通りも多め。
さっきまでのノスタルジックな雰囲気は微塵もなく、
普通の道路に普通に石碑が立っていました。
存在感のある大きな石碑の題字は、川端康成が書いたものだそうです。
石碑を一通り読み、ふと目を上にやると・・・
猫ちゃんがお散歩していました。
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