【2022/01/04 ぶら旅コース】
多聞院 → 神明社 → 所澤神明社
寅年の旅始め
元旦は地元の神社をお参り(記事省略)、
2日は千葉の産土神社をお参り(記事省略)、
3日休んで、
4日は干支の神様をお参りしてきました。
今年の干支『トラ』にまつわる寺社はないかしら・・・?
と思い探してみると、狛犬ならぬ狛寅が鎮座するお寺を発見!!
さまざまな動物の狛〇〇を見ましたが、トラは初めてです。
東京・埼玉で3軒ほど見つけたので、
その中から埼玉県所沢市のお寺へ行ってみることにしました。
多聞院
■ 入口
航空公園駅からバスで40分、多聞院を訪ねました。
交通機関で行く場合、駅から遠い上バスの本数がとても少ないので、
行きのバス・観光時間・帰りのバスなど、
事前にスケジュールを組んでおくことをお勧めします。
バス停の周りは畑しかないので、変に時間が余ると大変!!
逆に観光時間が短く、せかせか旅になってしまうことも・・・。
■ 参道
多聞院は牡丹の名所で「牡丹の寺」と呼ばれています。
時期になると、23種類300株以上の花が咲くのだとか。
冬は少し寂しげな風景ですが、牡丹が咲き乱れる境内はとても美しいことでしょう。
その他にも様々な草花、秋には紅葉が楽しめるそうです。
この日、境内は初詣の参拝客でにぎわっていました。
それでも三箇日を過ぎていたので大混雑というわけでもなく、
程よい活気に包まれていました。
元旦に行った神社も、2日に行った神社も、参拝客に会うことがなかったので、
ここでやっとお正月気分を味わえたような気がします。
■ 多門院毘沙門堂
【御本尊】
毘沙門天(びしゃもんてん)
【御由緒】
江戸時代中期の元禄7年(1694年)1月、川越城主柳澤美濃守吉保は武蔵野の開拓を計画。命を受けた家老の曽根権太夫は地割り開拓に着手。元禄9年、この画期的大計画は無事終了、上富(現三芳町)、中富、下富(現所沢市)の三村が生まれ、村民のための祈願所として多聞院が創建された。開山は江戸城四谷愛染院第4世榮任和尚。
毘沙門堂には、武田信玄の守り本尊であった黄金の毘沙門天が祀られている。信玄はこの毘沙門天(約4cm)を兜の中に納め川中島の合戦など数々の戦に出陣した。信玄歿後、毘沙門天は縁あって吉保の手に渡り、安置したのである。
身代わり寅の奉納、正月のだるま市など四季を通して多くの参拝者でにぎわう。
本尊の毘沙門天は、寅年の寅まつり・大般若心経転読会で御開帳される。
(出典:パンフレット)
狛寅の所以は、ここにありました。
毘沙門天の出現が寅年・寅日・寅の刻であったことから、
寅が毘沙門天の神使なのだそうです。
私はてっきりムカデだと思っていたのですが・・・それも間違いではないようです。
寅年の寅まつり(5月1日)は御本尊が御開帳されるとのこと。
今年が12年に1度のチャンスです!!
■ 狛寅
そして毘沙門堂の前に佇むのが、この旅の目的『狛寅』です。
体に薄っすら縞模様が入っています。
トラのイメージとは違って、どちらかというとチーターのような?
とてもシャープなシルエットをしていました。
鋭い目つきで、御本尊様をお守りしています。
■ 身がわり寅
お堂には、たくさんの小さな寅が並んでいました。
「身がわり寅」と言って、
身にふりかかる災いをこの寅に託し奉納するのだそうです。
よく見ると、ひとつひとつ顔が違う!!
あまりのかわいさに、私もひとつ奉納させてもらいました。
私の寅はこんなお顔。
箱の中からこちらを見上げる状態でいたので、思わず掴んでしまいました。
その小さな寅は、焼き物で作られていました。
鈴のようになっていて、振ると「カラカラ」と音がします。
それがまた耳心地の良い音で思わず持ち帰りたくなってしまうのですが、
なにせ災いを託していますからね・・・おとなしくお堂の片隅に置いてきました。
できることなら普通に欲しかった・・・それくらい見た目と音に癒されます。
寅に名前を書いて納めます。
「今年もケガや事故なく楽しい旅ができますように・・・」そんな願いを込めて、
本名と一緒にブログのニックネームも書いておきました。
その他境内
お参りを済ませ、境内を探索します。
多聞院は狛寅以外にもなかなかユニークなお寺でした。
■ 本堂
■ 弘法大師坐像
木の陰で少々怖くなってしまいました・・・。
■ 半僧坊大権現の社
■ 正一位稲荷大明神
■ 子育・水子地蔵
■ 鬼の悟り
鬼が我慢をしている様子だそうです。
■ 鬼の寒念仏
鬼が奉加帳を持っています。
鬼のように冷酷な人が表面だけ神妙に振る舞うといった意味のことわざ。
■ 傘地蔵
昔読んだ『傘地蔵』
1体だけ手ぬぐいを被っています。
・・・そうだ!おじいさんが持っていた傘がひとつ足りなかったんですよね。
お地蔵様の恩返し。
サツマイモがゴロゴロありますね。
サツマイモと言えば川越が有名ですが、その発祥は現在の所沢なのだそうです。
(後にサツマイモにまつわる神社もご紹介します。)
■ 力石
力石が土俵で相撲勝負!
■ 開運 かわらけ当て
開運・厄除けなどを願い、土器(かわらけ)を石の的に投げます。
御朱印
最後に寺務所で御朱印をいただきました。
書置きになります。
焼き団子
境内を散策中、なにやら良い香りが漂ってきました。
その香りをたどって行くと、駐車場にお団子屋さんの屋台が!
お団子以外にも、玉こんにゃく・甘酒・おしるこなんかもありました。
思わず焼き団子(120円)を購入。
ほんのり温かいお団子。
お醤油の香ばしさが最高に美味しかったです。
ここで知ったのですが、焼き団子は所沢のご当地グルメのひとつだそうです。
予期せぬご当地グルメとの出会いにも感謝♪
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【宝塔山 吉祥寺 多聞院】
所在地:埼玉県所沢市中富1501
アクセス:西武新宿線「航空公園駅」よりバス「多聞院通り西」下車徒歩5分他
御朱印:有
駐車場:有
(※2022年1月4日時点の情報です。)