西遊記
慈恩寺にはそれ以外にも見所があります。
本堂から少し離れた場所に、とある有名な方の霊骨塔があるのです。
この塔を知るまで、三蔵法師は架空の人物だと思っていました。
というか、西遊記自体詳しい内容を知りません。
(ドリフターズのイメージ・・・笑)
三蔵法師の霊骨は慈恩寺の他に、奈良の薬師寺、台湾に分骨されたそうです。
そう考えると、なかなか珍しいものではないでしょうか?
三蔵法師とは?
三蔵法師とは、経典を翻訳することに従事した僧のことを指すそうです。
「三蔵」とはそもそも人の名前ではなく、
経蔵・律蔵・論蔵の三蔵に精通した僧のことをそう呼ぶのだとか。
中でも有名なのが、玄奘三蔵。
「玄奘」も本名ではなく、戒名なのだそうです。
玄奘三蔵は中国からインドへ渡り経典を持ち帰るとそれを翻訳。
改訂版を作り上げると、法相宗の開祖となられました。
玄奘塔
■ 案内図
駐車場があるので車でも行けるのですが、今回は歩いて行ってみることにしました。
■ 参道
参道入口は、慈恩寺のすぐ目の前にあります。
工事現場(?)の脇を通り・・・
病院を眺めながら・・・
小さな橋を渡ると・・・
そこに広がるのは、田園風景。
田んぼの中をさらに進んだ森の中に、それはあります。
玄奘塔までもう少し。
玄奘塔
■ 門
中国をイメージさせる門が特徴的です。
■ 境内
こちらが、三蔵法師の霊骨塔です。
■ 十三重塔
西遊記(孫悟空物語)で名高い玄奘三蔵法師の霊骨堂である。
今を去る1300年前、中国に出て印度に仏典をたずねて17年を費やし帰国後長安大慈恩寺においてその経典の訳出に力を盡し、佛教史上玄奘以前に玄奘なく、玄奘以上に玄奘なしといわしめた大偉人で、現在我が国で用いる経典の大部分は法師の訳出になるものである。たまたま昭和17年高森部隊により当時所在不明であった霊骨が南京郊外に於て発見され盛大に奉安式がおこなわれその最頂骨の一部がわが国に贈与せられた。
長安の大慈恩寺は唐の太宗により法師のために建てられた寺であり、当山開創の由来により、この地に昭和25年奉安されたものである。
(出典:慈恩寺パンフレット)
第二次世界大戦中、南京を占領していた日本軍により遺骨が発見されたそうです。
分骨当初は東京都の増上寺に安置されていましたが、空襲により埼玉へ仮安置。
それからなんやかんやありまして、
三蔵法師ゆかりの大慈恩寺から名前を取った慈恩寺に奉安されたとのことです。
(詳細は公式サイトをご覧ください。)
■ 三蔵法師像
塔の隣には、三蔵法師像。
このような出で立ちで、印度を巡礼されていたのでしょうか?
少し微笑まれ、穏やかな表情をしておられます。
■ 紀行図
三蔵法師が訪れた場所であろう地図もありました。
やはり歩いて回られたのでしょうね。
17年間の旅の足跡です。
■ 巨大亀
境内の片隅には、巨大な亀の像。
気持ちよさそうに寝ています。
■ 鬼瓦
草むらの中には、鬼瓦もありました。
気になりすぎる店
玄奘塔の敷地内に、気になるお店があります。
『PIZZA 余白坊』
木曜限定&完全予約制のピザ屋さんです。
仏教とピザ・・・このミスマッチ感がじわじわ来ます。
石釜もありました。
前々から食べてみたいと思いながらも、なかなか予約する勇気が出ず・・・。
非常に気になるお店です。
そこに連なるように『倭杖林』という建物がありました。
ピザ屋さんと同じお店でしょうか???
少し開いた扉の奥には、囲炉裏が見えました。
この建物も非常に気になっています。。。
食事する機会がありましたら、改めてご紹介したいと思います!
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