元荒川
黒浜社から川島社へ向います。
その途中に渡る川が、久伊豆信仰の中心部、元荒川です。
もともとは荒川の本流だったとのことで『元荒川』なんですね。
『伊奈町の伝説』の記事でご紹介した、
伊奈忠次によって荒川から切り離されたそうです。
地元を巡っていると、こうして歴史が繋がることがあっておもしろいです!!
川沿いには桜が植えられ、春はピンク一色に染まります。
TVの取材が来るくらい、蓮田ではトップを誇るお花見スポットです。
※久伊豆信仰と元荒川については、岩槻久伊豆神社の記事をご覧ください。
御由緒の欄で少し触れています。
www.mi-cha34.com
川島社
■ 社号標
黒浜社から自転車で7~8分の川島社は、元荒川のすぐ横に鎮座しています。
■ 鳥居
社殿や鳥居などを見るに、7社の中でも比較的新しいような感じがします。
■ 狛犬
ここもやっぱり子連れ狛犬。
■ 拝殿
大己貴命(おおなむちのみこと)
【御由緒】
この久伊豆神社は、江戸時代後期(1800年代)に創立されたもので地域の人から農業の安全や豊作を祈る神(作神)として信仰をあつめている。祭神は大己貴命である。
「新編武蔵風土記稿」によれば、「久伊豆神社、村の鎮守にて地蔵院持」と記載されている。
久伊豆神社は、元荒川流域にのみ分布しており、東の「香取」、西の「氷川」圏と並び一祭祀圏をなしている。
市内には、久伊豆神社7社、系列の根金神社1社を加え合計8社が現存している。
「久伊豆」の読み方については、「ヒサイズ」と「クイズ」の両方あるが、この地方では、ほぼ「ヒサイズ」と読んでいる。
また、近郷の人には当社を「ぬすっと宮」と呼ぶ人が多い。この由来については諸説あるが、昔、川上の方から追われてきた義賊が神社の森に逃げ込んだ。慈悲深い神は、これをかくまい、追手から逃がしてやったという。以来だれとはなしにこう呼ばれるようになったといわれている。
現在の拝殿は、昭和3年に改築されたものである。当時の工事費は825円であった。
(出典:境内案内板)
新しさを感じたのは、昭和3年に改築されていからですね。
しかし、どうも気になるのが工事費。
825万円かと見直したのですが、825円と書かれていました。
気になって当時の貨幣価値を調べてみたところ、
・昭和3年当時の公務員初任給が75円
・1円=2500~3000円
と考えられるそうです。
これを参考に神社の改築費用を計算してみると・・・約200~250万円となりました。
昭和と言うと私が生まれた時代でもありますからね。
初期の頃とこんなにもお金の価値が違うとは驚きです!
■ (おまけ)根金神社
久伊豆7社の系列に根金神社とあります。
たまたま参拝したことがあったので、ついでと言っては失礼ですが、、、
写真だけ載せておきます。
ちなみに、御朱印はありません。
■ 境内社
左から、
稲荷神社・稲荷神社・稲荷神社(?)。
稲荷神社が並びます。
右のお社には札がなかったので、実際はどの神様がいらっしゃるのか不明です。
三宝荒神。
布袋様を祀るお社。
中には布袋尊の像がありました。
弁天社。
* * *
川島社はこじんまりとしていながらも、境内社が多く祀られ、
『ぬすっと宮』のような伝説も残っていたりして、
なかなかおもしろい神社です。
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