映画イベントへ
寺社の参拝を終え、1度川口駅に戻りました。
また別路線のバスに乗り、映画イベントが開催されているSKIPシティへ向います。
川口市が舞台となった映画といえば、
キューポラとは鋳物用溶解炉のことで、
鋳物産業が盛んだった川口市の代名詞とも言えましょう。
現在は鋳物工場の面影は見られるものの、
実際に稼働している工場は数件残すのみとなっているようです。
SKIPシティ
SKIPシティに到着しました。
SKIPシティとは、映像ミュージアムや科学館、プラネタリウムなど、
体験しながら学べる体感型複合施設です。
イベント会場は、彩の国ビジュアルプラザ。
こちらは映像に関する展示や、体験などが楽しめる施設となっています。
映画のはじまり ワンダーランド展
今回行ったイベントは、映画誕生125周年記念の企画展。
『映画のはじまり ワンダーランド展』です。
このイベントでは、「映画の父」リュミエール兄弟の作品を中心に、
映画の誕生からトーキー時代に突入する、
1920年代までの映画の歩みが紹介されています。
入口の券売機でチケット(520円)を購入し、映画の世界へワープ。
1枚のチケットで、常設展も見学できます。
それでは、映画のはじまりのはじまりです。
1895年、リュミエール兄弟により、映画が発明されました。
『映画の誕生=リュミエール兄弟によるシネマトグラフの発明』
が定義となっているようです。
シネマトグラフとは、映像をスクリーンに映し出す映写機のこと。
今の映画館と同じようなシステムです。
シネマトグラフが発明される以前はというと、
キネトスコープという木の箱で映像を楽しんでいたそうです。
上から覗くと映像が見られるという仕組み。
キネトスコープ・パーラーが大流行したとのことで、
映画までとは言えなくとも映像を楽しむ文化はすでにあったようです。
キネトスコープは、トーマス・エジソンにより発明されました。
映写するには撮影もしなくてはなりませんね。
キネトグラフという撮影機も、同じくエジソンによって発明されています。
しかし、キネトスコープは1台につき1人しか鑑賞することができません。
そこで、1度にたくさんの人が鑑賞できるよう改良されたのが、
シネマトグラフというわけです。
展示されているキネトスコープは、実際に覗くことができます。
覗いて見ると、マッチョな男性がポーズをとる様子が延々と流れていました。
映像が数分程度だから観られるものの、2時間の大作だったら腰を痛めますね。。
鑑賞コーナーでは、リュミエール兄弟の作品を鑑賞することができます。
上映プログラムはこちら。
世界で初めて有料上映された作品です。
約1分程度の作品が10作品。
全部観ても10分程度です。
ストーリーは殆どなく、ただただ何気ない日常を写しただけの映像。
人が歩いている。
赤ちゃんがごはんを食べている。
現代人には「これが映画か!?」といったような内容です。
しかし、当時の人々にとったら、最新のエンターテイメントだったことでしょう。
電車が入ってくる映像に、思わず逃げ出してしまった人もいたそうですからね。
映画を楽しみに映画館へ向う。
その気持ちは、今も昔も変わらないように思えました。
ただの情景描写に過ぎなかった映像は、次第にストーリーを含むようになります。
長編作品も多く生み出されました。
しかし、この頃は台詞も音響もないサイレント映画。
日本で上映する際は、ストーリーを解説する『活動弁士』が活躍したそうです。
代表的なサイレント映画の冒頭シーンも上映されていました。
最後は撮影コーナー。
映画の登場人物の、顔出しパネルがありました。
天井には『月世界旅行』のお月様。
「特撮映画の父」ジョルジュ・メリエスの作品です。
メリエス作品も大好きです。
* * *
「世界で初めて上映された映画って?」
そんな疑問を抱いた私は、リュミエール兄弟を知ることになります。
ただのホームビデオのような映像を「これは映画です!」と観せられると、
逆に新鮮でおもしろくて、、、かなりの量を見漁りました。
そして、DVDも買ってしまいました。
なので、このイベントがあることを知ったときは、楽しみで楽しみで。
しかし、、、実際に行ってみると、ちょっと淡白な内容だったかなと。。。
何を期待していたかはわかりませんが、どこか残念な感じでした。
それでも、映画の歴史はおもしろいものがありました。
ただの日常映像だったものに、ストーリー性が生まれ、声が入り、色がつき、、、
現代では3Dや4Dなど、
まるでそこにいるかのような臨場感も味わえるようになりました。
誕生から125年経った今でも、映画の進化は止まる所を知りません。
これから先、映画はどのような形になって行くのでしょうか?
とても楽しみです。
『映画のはじまり ワンダーランド展』は2020年4月5日までの開催です。
常設展
常設展では、撮影機材やセット、
映像の仕組みなどが学べる装置などが展示されています。
編集やキャストの体験ができるコーナーもあります。
(予約の有無等はご確認ください。)
カメラを止めるな!ロケ地めぐり
『カメラを止めるな!』の衣装や小道具が展示されていました。
どうやら、SKIPシティ内で撮影が行われていたようです。
案内のチラシをいただいたので、カメ止めロケ地も巡ってみました。
まずは、テレビ局のシーン。
アナウンサーやお天気お姉さんの体験ができるスタジオです。
この日も数人の子どもたちがニュースの原稿を読んでいました。
台本の読み合わせシーンは、研修室が使われたそうです。
真央が子役の母親と揉め事を起こすシーンは、
建物の外に出たところにある大階段。
稽古のシーンは、
B街区という空き地が使われたそうです。
カメ止めは2回観に行ったので、現場に立てたのはちょっと嬉しかったですね。
できることなら、ゾンビ映画撮影シーンの浄水場にも行ってみたいです。
* * *
紹介がザックリとし過ぎてしまいましたが、
映画好きの方には、こちらの施設はお勧めです。
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