関東ぶらりん旅

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菅谷館跡/埼玉県立嵐山史跡の博物館(埼玉県比企郡嵐山町) ~節分!鬼に会いに行く旅 3/3~

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【2020/02/01 ぶら旅コース】
鬼鎮神社ラーメン五月菅谷館跡/埼玉県立嵐山史跡の博物館

菅谷館跡(菅谷城)

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鬼鎮神社が鬼門除けとして守護したとされ、『続日本100名城』にも選ばれている、

菅谷館(菅谷城)にも行ってみました。

 

菅谷館は、鎌倉時代、武蔵の武士『畠山重忠』の居館だったのですが、

戦国時代に入ると戦に備えた城に改築・増築されていったのだそうです。

現在残っているのは戦国時代の城跡で、

山内上杉氏と扇谷上杉氏が戦った長享年中の大乱(1487~1505)の中、

再整備されたと考えられているそうです。

 

隣接する博物館でいただいたガイドに沿って城内をめぐりました。

案内板でいうと、白く塗られた博物館をスタート地点とし、

右側から回っています。

東京ドーム3個分の面積。

順路通りに歩くと30~40分のコースです。

 

 

喰い違い虎口(伝搦手門跡)

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伝搦手門跡(でんからめてもんあと)

城内への入口に当たります。

 

城への入口や城内の郭への入口を『虎口(こぐち)』と言うそうです。

当時は土塁を前後に3mほどずらした『喰い違い虎口』というもの。

土塁を食違いに設置することで路がS字になり、

外部から侵入し辛くなっているのだそうです。

 

当時の城の入口は、現在も駐車場の入口となっています。

 

 

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駐車場への道の脇は、こんもりとした土塁がありました。

 

 

 木橋&正坫門跡(蔀土塁・三ノ郭)

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入口から、三ノ郭へ向います。

建物が一部でも残っていればイメージしやすいのですが、

私には城の知識がまったくないので全てが同じ景色に見えます。笑

 

 

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三ノ郭エリアであろう道を進んで行くと、橋が見えてきました。

このあたりが三ノ郭の西側の虎口『正坫門跡(しょうてんもんあと)』

かと思われます。

 

 

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堀にかかったこの木橋を渡ると西ノ郭に出ます。

 

この木橋は、当時架けられていたであろう橋を再現したもの。

この下の堀に橋脚の基礎と見られる石積みが発見され、

そのことから橋が架かっていたのでは?と考えられているのだそうです。

しかし、実際の橋の構造は未だ不明とのこと。

 

 

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橋の手前には『蔀土塁(しとみどるい)』

西ノ郭から三ノ郭内の様子を見通せないよう遮る役目があるそうです。

案内板の奥の小さな山が、その土塁です。

 

平安時代の邸宅で風雨や日光を遮る道具の『蔀』から名前を取り、

視線を遮る目的とした土塁を『蔀土塁』と呼ぶのだそうです。

 

 

 畠山重忠

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二ノ郭へ行くと、元家主である畠山重忠の像がありました。

 

 

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畠山重忠(はたけやましげただ)】
畠山重忠は、長寛2年(1164年)に畠山重能の次男として畠山(深谷市)で生まれたと伝えられ、文治3年(1187年)11月までには菅谷館に移り住みました。重忠は、宇治川の合戦、一の谷合戦、奥州攻めなどで功績をあげた有力な鎌倉御家人でした。しかし、元久2年(1205年)、北条氏の策略によって、二俣川(神奈川県横浜市旭区)で42歳の生涯を終えました。
(出典:埼玉県立嵐山史跡の博物館パンフレット)

 

 

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この視線の先には、鎌倉があるそうです。

 

* * *

 

私はここに来るまで、この方の存在も知らなければ、

名前すら聞いたことがありませんでした。

ところが、調べているうちに、過去に1度お会いしていることが判明。

そのブログ記事がこちらです↓ ↓ ↓ 

www.mi-cha34.com

 

 

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武蔵御嶽神社の宝物殿の前にいらっしゃいました。

この時は「この人誰?」と思いながらも、

宝物殿が休館日だったこともあってそのままスルーしていました。

 

 

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像にも名前が書かれていましたね。

 

ちなみに、この宝物殿には畠山重忠が奉納したという、

赤糸威大鎧(あかいどおどしのおおよろい)が展示されているそうです。

その鎧は、日本三大鎧に数えられ、国宝に指定されています。

 

 

 出桝形土塁

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南郭を回り、城の中核、本郭に来ました。

戦国時代に拡張されていますが、

畠山重忠の館もこの郭内にあったのではないかと言われているそうです。

 

 

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本郭周辺は、一際高い土塁で囲われていました。

『出桝形土塁(でますがたどるい)』と呼ばれるそうです。

 

この形状は、敵が侵入してきた際に、横から矢を射ることができるなど、

効果的に防げるような構造なのだそうです。

 

 

 生門跡

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本郭の東の土塁が途切れた部分は、

本郭の出入り口のひとつだと考えられている『生門跡(しょうもんあと)』

 

 

 建物跡&井戸跡

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ぐるっと回って、博物館へ戻ってきました。

城でいうと、三ノ郭エリアです。

 

博物館前には、いくつもの杭が打たれていました。

このあたりでは、掘立柱建物4棟、井戸跡3か所、溝跡などが発見され、

そのうち掘立柱建物1棟、井戸跡1か所の位置を示しているそうです。

 

 

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建物跡。

 

 

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井戸跡。

地面が少し窪んでいました。

これが、井戸の名残でしょうか???

 

 

御城印

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博物館にて、御城印が配布されていました。

初の御城印です。

ちなみに200円でした。

 

 

 

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半紙は、嵐山町のお隣、小川町で作られている細川紙

ユネスコ無形文化遺産に登録されているそうです。

 

 

埼玉県立嵐山史跡の博物館

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御城印をいただいたのは、埼玉県立嵐山史跡の博物館。

館内では、埼玉県内で発掘された史跡が展示されています。

 

 

 

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このような展示が行われていたので、ついでに見て帰りました。

 

常設展を含め、入館料100円。

JAFカードお持ちですか?」と聞かれたので、

持っていればさらにお安く入れると思います。

 

 

旅の終わりに・・・

【ぶら旅メモ】
交通費:300円
参拝費:1005円
その他観光:300円
飲食代:1168円
合計:2773円
歩数:8569歩

節分が近いということで、鬼を祀る神社を訪れました。

片道1時間半のドライブ。

道中、とあるテクノグループの鬼にまつわる曲を聴いていたのですが、

神社にあった鬼の絵と曲の鬼がマッチしていたので、

初参拝にもかかわらず妙な親近感がありました。

 

その行いがよかったのか(多分違う・・)、

神社では宮司さんのおかげで、節分前にたくさんの福をいただきました。

宮司さんと2人で「ラッキー☆」と言いあったこと、

あれから数日経ちますが、未だに思い出してはじわじわ来ています。

本当に本当に、ありがとうございました。

来年は是非、節分祭に参加したいですね。

 

 

www.mi-cha34.com

↑この記事にも書いていた、

『御城印を始める』もスタートを切ることができました。

菅谷館に御城印があることを知らなかったので、

見つけた時は「ラッキー☆」と口走ってしまいました。

(ラッキーが口癖になりそうです。笑)

 

私は日本史やお城も好きなのでよく行くのですが、、、

詳しい歴史や知識がまったく追いつきません。

もっと深く知っていれば、さらにおもしろく見学できるのに・・・

ちょっともったいないですよね。

御城印を始めて、さらにお城へ行く機会が増えると思うので、

少しずつでも歴史の勉強をしておこうかなと考えています。

 

* * *

 

嵐山町は嵐山渓谷やラベンダー畑、その他寺社など、

今回訪れた場所以外にも、素晴らしい観光スポットがたくさんあります。

紅葉や花の時期に再訪したいと思います。

 

 

 

 

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【菅谷館/埼玉県立嵐山史跡の博物館】
所在地:埼玉県比企郡嵐山町大字菅谷757
アクセス:東武東上線武蔵嵐山駅」より徒歩15分
開館時間:9:00~16:30(7、8月は17:00まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始
入館料:一般100円、高校生・学生50円(博物館)
御城印:有
駐車場:有
公式サイト:http://www.ranzan-shiseki.spec.ed.jp/?page_id=13
(※2020年2月1日付けの情報です。)