節分といえば、、、
節分をもうすぐ控えた2月のはじめ。
埼玉県に鬼を祀る珍しい神社があるとのことで、行ってみることにしました。
鬼を祀る神社は、全国でも4社しかないそうです。
悪者のイメージが強い鬼ですが、、、
今回はその鬼たちから、たくさんの縁起物をいただいてしまい、
とてもラッキーな旅となりました。
「鬼は外!福は内!」だなんて。
もう、鬼を追い出すような失礼なことはできません!!
鬼鎮神社
■ 鳥居
全国で4社、埼玉県では唯一の鬼を祀る神社です。
■ 拝殿
衝立船戸神(つきたつふなどのかみ)
八街比古命(やちまたひこのみこと)
八街比売命(やちまたひめのみこと)
【御由緒】
埼玉県比企郡嵐山町に、畑山重忠公が御造営された菅谷館(菅谷城)があった。等神社は、その鬼門除けの守護神として、鎌倉街道に沿って建立され、節分際、勝負の神で有名である。
約800年前、安徳天皇の御代、寿永元年に創建され、御祭神は、衝立船戸神、八街比古命、八街比売命で、主神の衝立船戸神は、伊邪那岐命が黄泉の国を訪れた時、杖より生まれた神である。それが幅広く解釈されて、悪魔払いの神、家内安全商売繁昌の神、受験の神と、人生の指針を示し、強い力を授ける神として崇められている。
節分際は、鬼鎮神社において1番大きなお祭りで、この日は何千何万の人々が「福は内、鬼は内、悪魔外」と連呼する、日本でここだけの鬼の祭りであり、境内は大変な賑わいを見せる。
遠く千年の昔から、勇名を馳せた坂東武者、明治以降の出征兵士の崇敬篤く、戦後は、受験必勝の神様として参拝者は後を絶たず、社頭を賑わしている。
このようなことから「鬼に金棒」と昔から云われている金棒のお守り、祈願成就の赤鬼青鬼の絵馬を授与される方が非常に多い。
(出典:境内案内板)
主祭神は、魔よけ・厄除けの神。
菅谷城の鬼門除けのために建立されたそうです。
鬼を祀ることで、鬼門を封じるという作戦でしょうか?
社名も『鬼を鎮める』と書きますね。
■ 鬼
境内ではたくさんの鬼に出会うことができます。
拝殿の柱には大きな金棒が立てかけられていました。
この大きさから想像するに、持ち主はかなり大きな鬼でしょう。
その位置から上を見上げると、、、出ました!!
鬼です。
赤鬼と青鬼。
恐ろしい鬼とは違い、このドヤ顔がたまらなくかわいいです。
もう、この時点で「鬼は外」なんて言えません。。。
絵馬にも同じ鬼が描かれていました。
さらに空を見上げると、屋根には鬼瓦。
拝殿前には、たくさんの金棒が吊り下げられていました。
人間界でいう傘立てのようです。
こちらには、何人の鬼がいるのでしょう???
境内には鬼が描かれた鏡もありました。
ピッカピカに磨かれています。
この鏡に写ることで、鬼と一緒にいる気分が味わえます。
■ 拝殿内
「中で参拝しますか?」と宮司さん。
参拝客の少ない日は、こうして中を案内することがあるのだそうです。
お言葉に甘えて、拝殿内でも参拝させていただきました。
宮「写真もいっぱい撮っていきなさい。」
私「え!?写真撮ってもいいんですか?」
宮「いいですよ。うちは何撮ってもいいんだから。」
ということで、写真も撮らせていただきました。
拝殿内には3つの本殿が並んでいました。
中央が主祭神、両脇にあとの二柱の神が祀られているのでしょう。
畳の部分に座ってお参りさせていただきました。
中央のお社の下には、鬼の立像。
座るとちょうど目の前の位置におられます。
けっこうな至近距離なので、少し緊張してしまいました。
両脇のお社の前にも鬼の像。
宮司さんが拝殿内を案内してくださいました。
壁にはたくさんの絵馬。
馬が描かれた絵馬は、
競馬騎手の方がこちらのお守り(後ほど紹介)を身に着けてレースに出たところ、
多額の賞金を得たとのことで奉納されたそうです。
大きな絵馬は、江戸時代のもの。
ソバージュにドレットヘアの鬼もいました。
かっこいい☆
本殿前に掲げてある扁額の文字は皇族の方が書かれた物で、
皇族の方に書いていただいたということで金箔を貼ったそうです。
■ 節分祭
2日後(2/3)の節分祭に向けて、準備の様子も伺えました。
これは、豆まき用のマスですね。
外には足場が組んであり、ここから豆やお菓子などを撒くそうです。
ここでの掛け声は、「福は内!鬼は内!悪魔外!」
人が多い時は、神楽殿から撒くこともあるそうです。
この日は節分の日直前の休日。
参拝客が多いと見込んでいたのですが、ガランとした状態でした。
しかし節分の日に限っては、境内に入りきらないくらいの人が集まるそう。
「人が多すぎて、撒かれたお菓子なんてまともに取れないんだから。」
と宮司さんがおっしゃっていました。
■ 思わぬいただきもの
拝殿内を存分に拝観させていただき、そろそろお暇しようとしたところ・・・
「せっかく来てくれたから、持っていきなさい。」
と2つの袋をいただきました。
どうやら、節分祭で配るもののようです。
家に帰って開けてみると、中にはお豆とお守りとおみくじが入っていました。
2つ入っていたお守りは、両方とも交通安全でした。
そのうちひとつは、鬼の刺繍入り。
とってもかわいいです。
一緒に入っていたおみくじも開いてみました。
なんと大吉!!!
(というか、全部大吉かな?)
おみくじの中にはタイガーアイの石も入っていました。
色によってそれぞれ別の祈願がされているようです。
私の石は何色でしょうか?
黒のような・・・でも透かすと青いような・・・。
両方見てみると、どちらにも『交通安全』の文字が。
交通安全のお守りを2ついただき、交通安全の石を引き当てる、、、
これから先、大きな事故が待っているのではないかと少し怖くなりました。
ですが、これも鬼からのメッセージかもしれません。
いつも以上に慎重に運転するよう心がけることにしました。
これまた別でいただいた福豆は、節分の日においしくいただきました。
* * *
参拝時に案内していただいただけでも嬉しいことなのに、
こんなにたくさんの縁起物まで・・・本当にありがとうございました。
私「本当は節分の日に来たかったんですけど・・・」
宮「当日は人が多いから、今日来て正解でしたよ。」
私「ここまでしてくださって、今日は本当にラッキーでした。」
宮「そう!今日来てラッキー!!また来年も来なさいね。」
優しく楽しい宮司さんにもお会いできてよかったです。
一般的に恐れられることの方が多い鬼。
鬼鎮神社で出会った鬼たちは、皆ユーモラスで親しみのある鬼ばかりでした。
境内の奉納品などを見ていると、地域の方や参拝客の方々が、
鬼をポジティブに受け入れている様子が感じられます。
微笑ましい鬼の姿を見ているうちに、
私もすっかり鬼のファンになってしまいました。
来年は、節分祭に参加してみたいです。
お守り&御朱印
先ほど競馬騎手の方のお話がありましたが、
その方が身に着けていたお守りというのがこちらです。
『鬼に金棒お守り(700円)』
手のひらサイズの金棒です。
小さい割りにずっしりとした重みが感じられます。
勝負事にご利益があるとのことですが、
ご利益よりそのかわいさに思わず購入してしまいました。
こちらは、金棒お守りのストラップバージョン。
このお守りは、節分祭の日から発売される新商品だそうです。
発売前ではありましたが、宮司さんのご好意でお譲りしていただきました。
最後に、御朱印です。
御朱印は、神社では配布されていません。
武蔵嵐山駅にある『嵐なび』という観光案内所にていただけます。
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