わんちゃんと一緒にお参りできる神社
『ペット禁止』の神社が多い中、『ペット同伴OK』の神社です。
同伴OKだけでも有難いお話なのですが、それだけでは留まらず。
神社の随所に犬に対するお心遣いが散りばめられており、
想像以上のウェルカム状態でした。
まさに神対応!
うちのワンコも、この日だけでいろいろな経験をさせてもらいました。
御岳山
■ 登山口
武蔵御嶽神社は御岳山の山頂(標高929m)に鎮座するため、
登山が必須となります。
■ ケーブルカー
御岳山の麓『滝本駅』まで車で向い、ここから山頂を目指します。
まずはケーブルカーで、少し上まで運んでもらいました。
(登山口もあります)
ケーブルカーはわんちゃんも乗車できます。
うちの場合抱っこができない大型犬なので、
最悪登山道を登ることも覚悟していたのですが・・・大型犬もOKでした。
券売機で、切符を買います。
わんちゃん連れの方は、わんちゃんの切符もお忘れなく。
往復チケットを購入しました。
ちなみに10㎏以下のわんちゃんは、260円(往復)で乗車できます。
車内の様子。
車両の最後部がペット共有エリアとなっています。
チワワやフレンチブルドッグと同乗しました。
みんなおとなしくしていていい子でした(怖かったのかな?)。
いよいよ出発です。
結構な急斜面で、ジェットコースターに乗っているかのようでした。
窓の外を見たり、飼い主の顔を見たり・・・。
うちのワンコは初の電車に不安げでしたが、
暴れたり粗相することなくおとなしくしていてくれたので助かりました。
■ 御嶽山駅
5分ほどで『御嶽山駅』に到着です。
「ここが東京ですか!?」
ビルではなく山に囲まれた東京は初めてかもしれません。
東京にもこんなに自然豊かな場所があったんですね。
遠くには建物に埋め尽くされた、私の知る東京の景色が広がります。
新宿であろう高層ビル街も薄っすらと見えました。
■ 武蔵御嶽神社 参道
御岳山駅から歩き始めてすぐ、武蔵御嶽神社の参道に入ります。
駅からもう少し上までリフトも出ているのですが、わんちゃんは乗車できません。
しかし、道は完全に舗装されているので、歩きなれたスニーカー程度でも、
十分に登れます。
素晴らしい眺め。
ちょうどもみじが色づき始めた時期だったので、紅葉を楽しみながら歩きました。
■ 御岳ビジターセンター
途中にあった御岳ビジターセンターでお手洗いをお借りました。
お手洗いは駅にもありましたが、暗くてちょっと怖い・・・。
こちらの方がキレイなので、特に女性の方にはおすすめです。
(オムツ替えスペース有り)
ちなみにこちらの建物は、観光案内や御岳山に関する展示などが行われています。
休憩所としても利用することができます。
■ 登山道
ビジターセンターを過ぎると、だんだんと味のある一軒家が増えていきます。
『○○荘』という表札、宿のようです。
登山と言うより、坂道の多い住宅街を歩いているような感覚です。
こんなカフェもありました。
残念ながらこの日は定休日でしたが、この雰囲気!
ぜひ立ち寄りたいお店です。
道の途中には、わんちゃん用のクッキーの無人販売も。
これは、嬉しいですね。
■ 神代ケヤキ
樹齢600年の巨木、神代ケヤキが見えたら神社までもう少しです。
武蔵御嶽神社
■ 大鳥居
武蔵御嶽神社の大鳥居まで来ました。
■ 手水舎
手水舎には、ペット用の手水鉢もありました。
使い方がわからなかったので、そのお水をすくってワンコの足にペチペチ・・・。
ワンコもお清めします。
鳥居越しの東京。
神門の入口からの眺めも素敵です。
ここから普段生活をしている東京の街並みを見ていると、
「神様ってこうやって見ているのかな~?」なんて、
神様目線で人間界を見ているような気分になります。
■ 階段ゾーン
鳥居でお会いしたオバサマたちが、ワンコを撫でてくれました。
「よくここまで来たね~。えらいね~。でも、まだ先は長いよ~。」
鳥居をくぐればすぐ社殿かと思いきや、まだまだ先があるようです。
ここから階段ゾーンに突入します。
社殿まで続く階段は、約330段あるそうです。
ですが、山道の階段とは違い、高さも歩幅も整っているので、
比較的上りやすくはありました。
途中、境内社や変わった彫刻などもあるので、
それらを見ているうちにあっという間に上り切ることができます。
■ 階段に潜むもの・・・
330段の階段の中に、鬼が隠れています。
「ここから出してくれ~!!」と言わんばかりの鬼が、どこかかわいらしい。
■ お社&アニマルベンチ
道中のあちこちに建てられたお社。
そして・・・
フクロウ・河童・わんちゃんが支えてくれるアニマルベンチ。
ベンチについては、どこか拷問チックで、座りづらい感じがしました・・笑
■ 最後の階段
やっとのことで、最後の階段までたどり着きました。
たまたま巫女さんが通り、社殿&巫女さん&もみじと素敵な写真が撮れました。
ワンコも記念撮影。
さすがはワンコ。
疲れ知らずで、元気いっぱいです。
■ 拝殿
櫛麻智命(くしまちのみこと)
大己貴命(おほなむちのみこと)
少彦名命(すくなひこなのみこと)
【御由緒】
創建は第10代崇神天皇7年に武渟川別命(たけぬなかわわけのみこと)が東方十二道を平定の時、大己貴命(おほなむちのみこと)・少彦名命(すくなひこなのみこと)をお祀りしたのが起源と伝わります。
(出典:公式サイト)
「日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際、この御岳山から西北に進もうとされたとき、深山の邪神が大きな白鹿と化して道を塞いだ。尊は山蒜(やまびる=野蒜)で大鹿を退治したが、そのとき山谷鳴動して雲霧が発生し、道に迷われてしまう。
そこへ、忽然と白狼が現れ、西北へ尊の軍を導いた。尊は白狼に『大口真神(おおぐちまがみ)としてこの御岳山に留まり、すべての魔物を退治せよ』と仰せられた。」
御嶽神社にはニホンオオカミを崇める「おいぬ様信仰」があります。
そのことから、ここ最近、愛犬の健康などを願う人々の参拝が増え、
愛犬祈願を行うようになったとのことです。
(愛犬祈願は予約不要)
わんちゃん同行OKの理由は、これらの理由からなのですね。
■ 狛犬
狛犬もオオカミです。
ですが、、、どことなく洋犬っぽいですね。
『ボルゾイ』のようなイメージです。
■ 境内社
拝殿の裏手には多くの境内社が並びます。
ただし、これより先はペット禁止なので、ワンコは外でお留守番です。
旧本殿『常盤堅磐社』
現在は、全国の一宮の神々を祀っています。
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)を祀る『北野社』
『八柱社』
春社・八幡社・こかひ社・八雲社・ゐがずり社・月乃社・國造社・八神社
『二柱社』
夫婦神、イザナギノミコト・イザナミノミコトをお祀りしています。
『神明社』
天照皇大御神(あまてらすすめおほみかみ)
豊受比賣神(とようけひめのかみ)
伊勢神宮の御神霊をお祀りしています。
奥には、御岳山山頂の標石と、奥宮の遥拝所。
あの山の上に奥宮があるようです。
『太占祭場(ふとまにさいじょう)』という、場所もありました。
案内板によると『太占祭』とは、、、
1月3日早朝に行われる神事で、御祭神のお力をいただき、
鹿の肩甲骨を斎火で焙り、割れ具合から農作物の豊凶を占うのだそうです。
祭場となる場所は立ち入り禁止になっていましたが、
外から覗くとちょっとした広場のようになっていました。
* * *
ご紹介したのは一部の社殿で、他にもまだまだお社があります。
その中に狛狼よりさらに変わった狛犬がいます。
それは『狛猪』
今年はちょうど亥年なので楽しみにしていたのですが・・・
修繕工事のため囲われており拝見することができませんでした。。。
いろいろな動物の狛犬がいますが、猪は特に珍しいのではないでしょうか?
見られなかったのは、非常に残念です。
■ 宝物殿
最後に御朱印とペットお守りをいただき、下山しました。
社殿を少し下りた場所に宝物殿があったのですが、この日は休館日でした。。
御朱印&ペットお守り
今まで着けていたお守りをなくしてしまったので、お守りを新調。
おいぬ様がいらっしゃる神社でいただけてよかったです。
ペット禁止の神社が多い理由
神社でペットの同伴を禁止する理由として、
- 動物は穢れとされ、神域に侵入すること自体が不浄であるという考え
- 飼い主のマナー(フンの不始末、ノーリード等)
武蔵御嶽神社でもペット禁止区域がありました。
フンの不始末などのマナー違反による処置とあります。
同じく狼信仰が盛んな『三峯神社』も、ペット同伴OKな神社でした。
しかし先日から、飼い主のマナー違反を理由にペット禁止となりました。
1の言われがあるとしたなら、ペットの同伴は神社側のご厚意となります。
犬を飼うものとしてとても有難いことです。
そのお気持ちを踏みにじるような行為や他の参拝客に迷惑をかける行為、
それだけは避けたいですね。
私も一飼い主として、マナーについて慎重にならなければいけないと思いました。
(もちろん、神社以外の場所でも。)
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