手児奈霊神堂
■ 門
弘法寺の正面階段を下りた場所に鎮座する、手児奈霊神堂。
ここも記憶のない思い出の地のひとつ。
「弘法寺 → 手児奈霊神堂」が母お決まりの散歩コースだったようです。
■ 参堂
家に挟まれた参道。
私の大好きな光景です。
ここで若いカップルとすれ違いました。
「こういう参道好きだな~♪」
そんな会話を聞いて、なんだか嬉しく感じました。
■ 本堂
手児奈(てこな)
【御利益】
良縁成就・孝子受胎・無事安産・健児育成
【御由緒】
(※弘法寺参照)
文亀元年(1501)9月9日、当山第7世日与聖人の夢枕に「手児奈」が現れ「良縁成就」「孝子受胎」「無事安産」「健児育成」の守護を誓いました。
以来、真間の地を守護する女神として多くの信仰を集めています。
(出典:公式サイト)
ここでも『手児奈伝説』についておさらいしておきます。
「その昔、この真間の里に手児奈という、それは美しい娘がいました。その美貌なるが故に手児奈をめとりたいと男たちは争ったといいます。心優しい手児奈は男たちが互いに争い傷つくのを厭って、ついに真間の入江に身を投げてしまいました。
その手児奈の心情を里人があわれみ、祠をつくって手厚く葬り、この手児奈の話を語り継ぎました。」
死後もなお語り継がれる手児奈さん。
容姿のみならず、内面も美しい方だったのでしょう。
■ 浄行菩薩
境内には、浄行菩薩像。
水を司る菩薩様で、お題目を唱えながら像のお体を洗うと、
心身ともに清められると言われているそうです。
■ 桂の木
歌手のさだまさしさんが奉納された、桂の木もありました。
■ 片葉の葦
手児奈霊神堂を出て弘法寺を背にして進むと、赤い橋があります。
父の話によると、、、
昔この橋周辺には葦が生えており、その葦は片方にしか葉がなかったそうです。
片葉の葦には手児奈伝説がかかわっており、
葦が手児奈を傷つけないようにと片葉になったのだとか・・・。
動植物からも愛されていたのですね。
(2020年11月1日 追記)
後日、手児奈堂内の池にて、片葉の葦を見つけました。
本当に片方にしか葉がありません!!
このような種類の葦なのでしょうか???
真間稲荷神社
■ 鳥居
手児奈霊神堂と同じ敷地内に、真間稲荷神社がありました。
■ 拝殿
豊受姫命(とようけひめのみこと)
菅原道真公(すがわらのみちざねこう)
【御利益】
五穀豊穣・殖産興業
【御由緒】
当社の創建は不詳なれど万延元年1月(1860年)再建。其の後昭和10年10月5日現在の地に遷座の記録を残す社であります。
御祭神の豊受姫命は、天照大神の御食事を司る神であるとともに、五穀の神でもあり、天下の人々に衣食を給したまう神として、古来より尊崇されております。
又、明治42年10月21日に合祀された境内社天満神社の御祭神菅原道真公は、学問の神として崇められております。
(出典:境内案内板)
老夫婦が鍬をかついだお姿の神像が祀られているそうです。
旅の終わりに・・・
私の産土神社である國府神社を参拝。
それに加えて、
私が生まれたばかりの頃、よく散歩に行っていたというお寺にも寄ってみました。
手児奈霊神堂を参拝中、
「桜が咲いてるよ~」と聞き覚えのある声がしました。
弘法寺で見かけた親子です。
「お花きれいだね~」
「お水冷たいね~」
そのお母さんは、まだ言葉が理解できない小さな子供に絶えず話しかけていました。
そんな姿に、当時の母と私の様子を具体的にイメージさせられたというか。
なんとなく懐かしい感覚になってきて、気持ちが温まる思いがしました。
それと同時に「もっと親を大事にしなきゃ」という思いも。
今回、弘法寺・手児奈堂を訪れたことに意味があるとしたならば、
「親もいい歳なんだから、もっと大事にしてやりなさい!」
偶然出会った親子を通して、
産土様や手児奈様がメッセージを送ってくれたのかもしれません。
・・・なんてね。
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