関東ぶらりん旅

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竹寺(埼玉県飯能市) ~手づくりアートと精進料理~

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おすすめのお寺

www.mi-cha34.com

高麗神社の記事を書いたので、もう1軒お寺をご紹介したいと思います。

これまで3度訪れた高麗神社ですが、そのうち2度このお寺も参拝しています。

今回も行きたかったのですが、時間の都合上断念。。。

私の中では、高麗神社とセット参拝するのが恒例となっています。

 

1度目は2012年9月29日、

2度目は2014年4月1日に参拝しています。

かなり古い情報となっておりますので、お出かけの際は今一度ご確認願います。

 (写真は2度目の訪問時のものを使用しています。)

 

 

 竹寺

鳥居

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高麗神社から車で40分、日高市のお隣、飯能市に鎮座する竹寺。

正式名所は『医王山 薬寿院 八王寺』と言います。

 

お寺だというのに、いきなりの鳥居。

こちらは、東日本で唯一の神仏習合の形をそのまま残した、

珍しいお寺となっています。

 

 

 

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境内に茂る竹林が、「竹寺」と呼ばれる所以でしょうか。

スッと伸びる様子が、とても清々しい。

 

 

 参道

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本坊を沿うように建てられた鳥居をくぐり、本殿へ向います。

 

 

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ちょっとした山道を進んで行くと、茅の輪がかかった鳥居が見えてきました。

 

 

 拝殿

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【御本尊】
牛頭天王(ごずてんのう)

【御利益】
疫難消除、除災招福、出世開運

【御由緒】
当山は、縁起によれば、
「天安元年丑年、慈覚大師東国巡修の折、疫病流行し患者の多きを憐れみて、当山を道場として大護摩の秘法を修し、一切の障難を除き、疫病を降伏し病患を除かししめん事を誓い、一刀三礼して尊像を造り、世の人を救い後世に遺し給へり・・・」と。
以来東国霊場として、山岳信仰の道場として千年余の歴史を有しております。
本尊「牛頭天王」を祀り、本地仏に「薬師如来」を配し、神佛習合の姿を今に残す東日本唯一の遺構であり、「天王さま」と呼ばれ親しまれています。
(出典:パンフレット)

御本尊が安置されている社殿は神社様式で、狛犬も鎮座していました。

牛頭天王とは神仏習合の神で、スサノオと同体とされています。

本殿には、右手に斧、左手に索を持つ木造牛頭天王坐像、

その脇には八王子(牛頭天王の八人の童子)が祀られているそうです。

そのことから『八王寺』と名付けられたと、ご住職が教えてくださいました。

 

ご住職とお話する機会があったので、こんな質問もしてみました。

Q:なぜ、神仏分離令から免れたのか?

すると・・・

「山奥だから、ここに寺があることに気づかなかったのかな?」

とのアンサー。

なぜか竹寺には、明治政府からのお達しが届かなかったそうです。

・・・そんなことあるんですね。笑

 

 

 蘇民将来

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拝殿には牛頭天王にまつわる民話に登場する、蘇民将来(そみんしょうらい)護符。

(民話はこちらのサイトで読むことができます。)

 

 

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本殿からの眺めです。

そこまで山道を登ったという記憶はないのですが、意外と高いですね。

お堂の屋根が下に見えます。

梅(桃かな?)の花がきれいでした。

 

 

 稲荷神社

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本殿へ行く山道の途中には、稲荷神社があります。

 

* * *

 

本坊へ戻り、その周辺を散策します。

 

 

 牛頭明王ブロンズ像

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 弁天堂&弁天池

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 本地堂(瑠璃伝)

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スサノオ本地仏薬師如来』を祀る瑠璃殿。

 

 三十三番結願堂

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聖観音を祀るこのお堂は、武蔵野三十三観音霊場第33番札所となっています。

最後の札所、結願所になります。

 

* * *

 

下のエリアは、お寺色が強く感じられました。

 

 

手づくりアート

竹寺と呼ばれるだけあって、

境内では当時のご住職が作られた『竹アート』が楽しめます。

 

 

 柄杓

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竹を節で切り取り作られた、お清めの柄杓。

お水がでている部分も竹ですね。

柄杓掛けもあって、とてもかわいらしいです。

 

 

 竹めがね

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「竹寺の竹眼鏡 凸(かど)ばった下界を〇く見て下さい」

と書かれた看板の上には竹筒が並んでいます。

その竹筒を覗くと・・・

天気のいい日には、竹の先にサンシャインビルが見えるそうです。

 

実際に覗いてみたのですが・・・見えたのは目の前に伸びた雑草でした。笑

草刈しようよ~!!!

でも、この発想にはほっこりさせてもらいました。

こういうの好きです。

 

 

 平和の鐘

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ご住職作ではありませんが・・・この鐘もある物で作られたものです。

なんだと思いますか?

 

正解は、アメリカ軍の不発弾。

1945年、フィリピンに落とされたものだそうです。

 

ちょっと複雑ですが、、マイナスをプラスに転じるアイデアが凄いですね。

平和を願うこの鐘は、どんな音色なのでしょう??

 

 

 トーテムポール

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境内の数箇所に立っているトーテムポール。

作成者は不明です。

中央には牛頭天王が彫られています。

 

* * *

 

このように、手づくり感満載の竹寺。

なんとなくですが、ご住職の温かい人柄が伺えました。

 

 

精進料理

2度目の訪問では、精進料理をいただきました。

完全予約制で、3000円・5000円・6000円のコースがあります。

 

 

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精進料理は、こちらの建物でいただきます。

 

 

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ギシギシと軋む廊下を通り、部屋へ案内されました。

壁には、書や詩が書かれた額が並びます。

 

これは、正しい記憶か定かではないのですが、いくつかあった部屋のひとつに、

床から竹が突き出した部屋があったような・・・。

 

 

 3000円コース

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3000円コース(10品)をいただきました。

食材や添えられた花は、境内で採れたものだそうです。

 

器はもちろん竹製。

お箸も竹です。

食前酒も長い竹筒に入っており、竹のお猪口でいただきます。

(私は下戸なので飲めませんでしたが・・)

 

各皿には俳句が書かれた短冊も添えてあり、

料理が運ばれてくるごとに、ご住職がその句について説明してくださいます。

この日は2組いたので各部屋を行ったり来たり、、、とても大変そうでした。

 

お料理は、春の山菜のほろ苦さを存分に楽しめました。

もみじや柿の葉など初めて食べる食材もありました。

特に好きだったのは、よもぎご飯と熊笹のお蕎麦。

蕎麦はほのかに笹の香りがして、本当においしかったです。

 

ご住職のお話を聴きながら、ひとつひとつの食材を味わう。

贅沢なひとときが過ごせました。

 

 

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竹寺は「奥武蔵俳句寺」として、句碑が多く残されています。

木の枝には、短冊も。

食後にご住職のお話を思い出しながら、俳句の散歩もいいですね。

 

 

御朱印

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この御朱印は初めて訪れた際にいただいたものです。

「竹寺の 竹の時雨に 会い申す」

左のページには、俳句が書かれています。

そういえば、この日は雨だったな・・・。

句を読むとその日のことが鮮明に浮かんできます。

 

この御朱印を書いてくださったのは、当時96歳のご老師。

お寺の説明をしてくださったのも、この方です。

とても気さくな方で、他にもいろいろなことをお話しました。

 

精進料理を食べに行ったのは、その1年半後。

ご住職は息子さんが務めていらっしゃいました。

ご老師のことが気になり伺ってみると、

「体の調子が悪く、ベッドで寝ているんですよ。」

それでも元気だと聞いて安心しました。

 

それから更に5年が経ちました。

ご老師がご健在であるならば、100歳を超えています。

高麗神社参拝を機に思い出し、調べてみました。

すると・・・99歳で亡くなられたとありました。

年齢も年齢なので仕方のないことですが、とても残念です。

 

 

 

 

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【医王山 薬寿院 八王寺】
所在地:埼玉県飯能市南704
アクセス:西武「飯能駅」、JR「東飯能駅」よりタクシー30分
御朱印:有
御朱印帳:有
駐車場:有
精進料理予約ページ:http://www.takedera.com/ext1.html
公式サイト:http://www.takedera.com/index.html
(※2014年4月1日付けの情報です。)