【2022/06/11 ぶら旅コース】
KOUJI SANDWITCH → 櫻木神社 → 愛宕神社(平成30年参拝) → 大宮氷川神社
【2022/06/25 ぶら旅コース】
東京大神宮 → 不二家
【2022/07/09 ぶら旅コース】
報徳二宮神社・報徳博物館 → きんじろうカフェ → 小田原城址公園 → 鈴廣 → 北条氏政・氏照の墓所
小田原駅周辺
小田原駅周辺はおみやげ屋さんやレストランが入ったビルが、昔の城下町のように造られており、まるでタイムスリップしたかのようでした。
ローソンも和風!
道にはやる気のなさそうな大名行列のタイルが続き、それを追っていくと小田原城址公園にたどり着くことができます。
城に近づくにつれて急な坂道になるあたり、「城に来たな~」と感じさせられます。
小田原城時公園
■ 正面入り口
きんじろうカフェでまったりした後、小田原城へ行きました。
報徳二宮神社は小田原城の二の丸に鎮座しているので、神社からすぐ本丸に入れるのですが、正面入り口までぐるっと回り正規登場ルートをたどることにしました。
■ 馬出門
馬出門から、城内に入ります。
この門は二の丸を守る重要な門。
中は四角くなっていて、城内へ続くもうひとつの門が90°に設置されていました。
■ 馬屋曲輪
門を抜けると、馬屋曲輪に出ます。
土塁に囲まれたこの場所には、馬小屋や大腰掛(番所)、櫓などがあったそうです。
土塁にかかる階段は、鳥の雁が並んで飛んでいる姿に似ていることから「雁木(がんぎ)」と呼ばれ、まっすぐではなく少し斜めにかけられていました。
斜めがけの階段は珍しいとのことですが、なぜ斜めなのかという理由は書かれておらず、効果は不明。
急斜面では段数が取れないため、登りやすいように斜めにしたのではないかと勝手に解釈してみたのですが・・・真相はいかに???
馬屋曲輪の隅には、二重櫓跡。
登ってみると、休憩スペースになっていました。
■ 銅門
住吉橋を渡り堀を越えると、
本丸に通じる銅門(あかがねもん)が立ちはだかります。
扉の飾り金具に銅が用いられたことがその名前の由来だそうです。
壁には矢や鉄砲を撃つための狭間。
門の真上を見上げると、石落としがありました。
後でガイドさんからお話を伺ったのですが、ここから落とされるのは石だけではなく熱湯を浴びせることもあったそうです。
ここを抜けられると本丸に侵入されてしまいますからね。
今までは土塁や堀で侵入を防いでいた仕掛けが、この辺りから反撃する形に変っているのがおもしろいです。
この日は銅門の公開日(土日祝)だったので、入ってみることにしました。
中はただの板張りの部屋でしたが、当時は敵の攻撃に備えて武器などが置いてあったのかもしれません。
窓からは馬出門が見えました。
敵の動きが見渡せる造りになっていると、ガイドさんが説明してくださいました。
部屋の奥には、氏照・氏直・氏政の北条氏のお三方。
小田原評定の様子が再現されています。
園内には銅門の土壁の模型があり、江戸時代の工法が紹介されていました。
■ 常盤木門
本丸の正門、常盤木門。
小田原城の城門の中でも最も堅固に造られた門です。
常盤木門の中は、SAMURAI館というちょっとした資料館になっています。
刀剣や甲冑などが展示されており、プロジェクションマッピングの上映も行われています。
このプロジェクションマッピングがとてもきれいで。
1体の甲冑をセンターに繰り広げられる映像の美しさと迫力に見入ってしまいました。甲冑・打掛・忍者など衣装を着付けしてもらえるサービスもあり、忍者になってみたかったのですが、ひとりなので諦めました・・・泣
■ 天守閣
そして、ついに来ました、天守閣。
小田原城は、15世紀中頃に大森氏が築いた城を前身とし、北条早雲(伊勢宗瑞)に始まる小田原城北条氏の本拠となって以降、関東支配の拠点として整備されました。そして、豊臣秀吉との小田原合戦を前に周囲9㎞に及ぶ総構を構築し、日本最大級の城郭となりました。
北条氏滅亡後には、徳川家康の家臣である大久保氏が城主となります。小田原城は、北条氏時代の姿を継承しつつも、改修されながら用いられていきますが、大久保氏の改易により破却されることとなりました。その後、稲葉氏が城主となりますが、寛永10年(1633年)の地震により、城と城下は壊滅的な被害をうけます。そのため、稲葉氏は小田原城を大規模に改修し、小田原城は現在見られるような近世城郭としての姿に生まれ変わりました。
明治維新を迎えると、明治3年(1870年)に小田原城は廃城となり、建物は解体・売却されます。城址は陸軍省の管轄を経て御用邸として用いられることとなりますが、大正12年(1923年)関東大震災を期に神奈川県・小田原町(小田原市)へと払下げられることになります。
現在、小田原城の本丸・二の丸一帯に相当する城址公園は国指定史跡・都市公園に指定されており、往時の姿を取り戻すよう、史跡整備が進められています。
(出典:パンフレット)
現在の城郭は、昭和から平成にかけて復元されたものです。
戦国の世も終わった江戸時代の姿を再現しているので、狭間や石落としは見られるものの、平和な時代であったとのことです。
黒い屋根と白い壁のコントラストがかっこいいではありませんか。
中は博物館になっており、戦国時代~江戸時代の小田原城の歴史、甲冑や刀剣などの展示、小田原城クイズのパネルなど、大人から子供まで楽しめるような展示でした。
最上階の展望デッキからの眺め。
遠くに海が見えました。
私は海なし県に住んでいるので、海を見るととてもわくわくするのですが・・・
それより何より高い所が苦手なので、ほぼ城の壁を観ながらデッキを1周しました。
内部には江戸時代に天守に祀られていた摩利支天像の祭壇も再現されています。
その他園内
■ 小田原城NINJA館
二の丸にある、NINJA館。
北条氏に仕えた忍者、風魔小太郎をテーマにした施設です。
私の日本史の教科書『戦国無双』というゲームに登場するキャラクターでもあります。
忍者に関する資料館かと思い、小田原城の中でも1番楽しみにしていた場所だったのですが・・・忍者体験ができるアトラクション施設でした。
入ってみたものの1人ではしゃぐこともできず、子どもたちがきゃっきゃしながら遊ぶ様子を見て、施設を出ました。。。
■ 遊園地・猿山
報徳二宮神社のすぐ近くには、モーターカーや汽車に乗れる遊園地。
天守閣の前にはお猿さんがいました。
■ 本丸茶屋
疲れたら本丸茶屋で食事や甘味で一休み。
■ 蓮池弁財天
ガイドブックには載っていなかったのですが、弁財天曲輪や弁財天通りという道があったので「どこかに弁天様がいるんだろうな~」と思い検索してみると、蓮池弁財天があることがわかりました。
グーグルマップで確認しながら何とか見つけることができたのですが、とてもわかりずらい場所にあり探すのに少々手こずりました。
弁天様がいらっしゃる場所は、駅から1番近い北入口から入ってすぐの細い道を入ります。
「この道、入っていいのかしら?」と心配しつつも先を進むと、
茂みの中に蓮池弁財天の案内板を見つけました。
さらに奥へ進んで行くと、鳥居が見えました。
駅から小田原城へ行く途中に高校があるのですが、その真裏に位置しているようです。
鳥居の正面には、高校のグラウンドが見えました。
大永2年(1522年)蓮上院十三世住職亮海の勧めにより、北條氏康が江之島の辨財天を武運と住民の繁栄を願って此の地に勧請したのが起こりである。
辨財天は、須佐之男命の女神、多紀理比亮、市寸島比亮、田寸津比亮の三女神を役小角(修験道の創始者)が印度の女神辨財天の魂と霊覺し以後神佛習合の神、恐敲を滅ぼし、福徳宝を授ける神として信仰されている。
江之島の辨財天は、源頼朝が武運の神として信仰し、北條時政は、参籠して奇瑞を豪り、竜の三鱗を授けられ家紋となし、小田原北條も三鱗を家紋となし辨財天を信仰した。
連上院の口伝によれば、北條氏の要請により、天守に安置された辨財天の祈祷を毎月続けて来たが、徳川の世となるにおよび大久保家により祭典が執行され、明治維新以後は、護持者を失い、奇持者により数度うつり変わり、昭和28年石碑に記載された人々により、此の地に安置された。
(出典:案内板)
弁天様は森の中でひっそりと、琵琶を奏でていました。
気付かず素通りしてしまう人が多いのか、人が誰もおらずちょっと怖かったのですが、、、高校から飛んで来たであろう野球のボールを見てちょっとほっこり。
弁天様もここから高校生たちを見守っているかのようです。
御城印
■ 戦国時代ver.
北条氏の家紋が入っています。
■ 江戸時代ver.
天守に祀られた摩利支天の名が書かれています。
■ 季節限定ver.
紫陽花が描かれた御城印。
そういえば、常盤木門にかかる橋から、紫陽花が見えました。
もう少しで菖蒲の花も咲きそうです。
関連記事
現在の小田原城は江戸時代の姿を再現したものですが、歴史的にもっとも有名なのは北条氏時代の小田原征伐ではないでしょうか。
そのきっかけとなった、名胡桃城事件。
過去にそのお城にも行っているので、リンクを貼っておきます。
この流れで次回のぶら旅シリーズは、小田原征伐で唯一落ちなかった支城『忍城』について書いて行こうと思います。
いろいろな場所をぶらぶらしているうちに、こうして歴史が繋がることが多くなってきました。
こういう瞬間が、なんだか嬉しい今日この頃です。
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【報徳二宮神社】
所在地:神奈川県小田原市城内6-1
アクセス:JR「小田原駅」より徒歩10分
開館:9:00~17:00
休館日:12月第2水曜日、12月31日~1月1日
入館料:510円(天守閣のみ)、610円(天守閣+SAMURAI館)、200円(SAMURAI館のみ)、310円(NINJA館)
御城印:有
オリジナル御城印帳:有
駐車場:無
公式サイト:https://odawaracastle.com/
(※2022年7月9日時点の情報です。)